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作成日:2026.09.14

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※本記事は、作成日または最終更新日時点で公表されている制度情報・数値・資料に基づいて作成しています。

同時市場は蓄電池の何を見て、何を見ないのか——SOCは見る、劣化と一次調整力のぶれは見ない

同時市場は蓄電池の何を見て、何を見ないのか——SOCは見る、劣化と一次調整力のぶれは見ない サムネイル

第25回 同時市場の在り方等に関する検討会(2026年9月14日)の資料4 p.65に、蓄電池の運用制約を約定処理でどう扱うかの素案が載った。充放電の上下限とSOCは制約条件として直接考慮する。一次調整力の供出に伴う出力変動と性能劣化は「本シミュレーションでの対象外」。系統起因の出力抑制はSCUC・SCEDの系統制約の中で吸収される。市場側が見ない部分は、事業者が自分の入札戦略で吸収するしかない。線引きの位置は、そのまま責任分界の位置になる。

読了目安:約7分対象読者:上級(BESSのEMS・入札戦略を設計するアグリゲーター、蓄電池メーカーの制御担当)種別:制度解説+技術要件の読み解き

直接考慮される制約
3項目(充放電上下限・SOC・1日1サイクル)
対象外とされた制約
2項目(一次調整力供出・性能劣化)
SOC制約の入札項目
供給継続時間を含む3項目
端点SOCの決まり方
週間運用で決定し前日市場へ渡す
図解サマリー(3行)

何が起きたか:資料4 p.65で、蓄電池の運用制約6項目について、同時市場の約定処理上どう扱うかの素案が示された。

なぜ重要か:市場側が制約条件として直接扱う範囲と、事業者が自分の入札戦略で吸収すべき範囲の線引きが具体化し、EMSの設計要件と収益機会に直結する。

何をすべきか:論点セットJ(揚水・蓄電池)の審議と、10月頃の小売電気事業者向けアンケートの設問を追い、自社設備の制約が市場側でどう扱われるかを確認する。

同時市場ではSCUC(系統制約付き電源起動停止計画)が全電源の起動停止と出力配分を一括で最適化する。各電源の運用制約をどこまで制約条件として式に入れるかが、求解時間と実現可能性を左右する。入れすぎれば時間内に解けない。入れなければ実運用と乖離した約定結果が出る。

線引きの全体像

蓄電池はSOCという時間をまたぐ制約を持つため、この綱引きの中心にある。資料4 p.65の整理を並べ直すと、こうなる。

#制約本シミュレーションでの対応方針
1充放電上下限制約各コマの出力上下限を入札し、制約条件として考慮。複数の蓄電所をまとめたサイト単位の合計出力の上下限も考慮
2SOC制約貯蔵可能なエネルギーの最小/最大量(kWh)、取引開始時点のSOC初期値、供給継続時間を入札し、制約条件として考慮
31日1サイクルを目安に充放電運用を行う制約SOC制約と同じ扱い
4一次調整力供出制約調整力の発動は同時市場の約定時点で発動有無が不明なため、本シミュレーションでの対象外とし、取り扱わない方針
5性能劣化制約導入時期や運用状況に応じた考慮は本シミュレーションでの対象外とし、取り扱わない方針
6系統起因出力抑制同時市場のSCUC・SCEDの中で系統制約を考慮されると想定されるため、制約条件には反映しない

6は「見ない」ではなく「別の場所で見る」である。4と5だけが、市場側の視野から完全に外れる。

同時市場が蓄電池の運用制約をどこまで扱うかの線引きを示す図。充放電上下限とSOCと1日1サイクルは直接考慮、一次調整力供出と性能劣化は対象外、系統起因出力抑制は系統制約として吸収される。
図1:蓄電池の運用制約6項目の線引き。出典=資源エネルギー庁 第25回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料4(p.65)。作図=BESS NEWS編集部。

直接考慮される3つ

充放電上下限制約について、資料はユニット単位の上下限に加えてこう書いている。「複数の蓄電所をまとめたサイトに対して、各コマにおける各蓄電所の合計出力の上下限の情報を入札し、制約条件として考慮する」。複数拠点を1サイトとして束ねる運用が、制度の側で想定されている。アグリゲーターにとっては使える設計だが、束ねた単位での責任分界は自分で設計する必要が出てくる。

SOC制約の入札項目は3つ。貯蔵可能なエネルギーの最小/最大量(kWh)、取引開始時点のSOCの初期値、そして供給継続時間である。3つ目が入っているのは見逃せない。供給継続時間を入札項目に持つということは、2時間品と4時間品、さらに長時間放電型(LDES)で扱いが分かれる余地が制度側に残るということになる。

1日1サイクルを目安とする充放電運用の制約は、SOC制約と同じ扱いとされた。ただし次期中給システムでの扱いは「事業者自身が発電販売計画の発電上下限として反映する想定で間接的に考慮」である。同時市場のシミュレーション上は直接の制約、次期中給では事業者側の反映、という二重の状態になっている。

対象外とされた2つ

一次調整力供出制約は、系統用蓄電池について計画値・指令値が0kWであっても、一次調整力を供出することで出力変動が発生する、という制約である。これが外れた理由は明記されている。「調整力の発動は同時市場の約定時点で発動有無が不明なため」。約定の瞬間に発動するかどうか分からないものは、制約式に入れようがない、という理屈だ。

海外調査の側(p.52)には補足がある。一次調整力供出制約について「特段制約とは考えていない。一次調整力によるSoC変動は長時間では±0になる想定」という記載である。上げ方向と下げ方向で均されるから、日単位では無視できるという整理になる。実機のEMSを設計する立場からは、その「長時間」がどの時間スケールを指すのかが問題になるが、資料からは読み取れない。

性能劣化制約は、運用によって満充電容量が減少し、同じSOC表示でも劣化前と劣化後で充電容量が異なる、という制約である。これも「導入時期や運用状況に応じた考慮は本シミュレーションでの対象外」とされた。ただし次期中給システムでの扱いは「事業者自身が発電販売計画の発電上下限として反映する想定で間接的に考慮」である。

設計上の含意

劣化の織り込みは事業者側の責任範囲に置かれている。市場は名目の容量を受け取り、実効容量との差は入札値の中で吸収してもらう、という分担になる。

揚水と蓄電池の非対称

p.62の揚水の表と、p.65の蓄電池の表を並べると、検証の厚みが違うことが分かる。

まず制約の種類である。p.25の分類表で蓄電池に○が付くのは、出力・上下限制約/出力保持制約/エネルギー入札のみ制約/貯水・SOC制約/同時起動・停止制約/起動停止回数制約の6項目。起動・停止カーブ制約、ランプレート制約、最小運転時間制約、最小停止時間制約、発電/揚水モード切替制約、燃料制約は蓄電池には設定されていない。蓄電池は火力や揚水より制約が少ない電源として整理されている。

問題はその先だ。p.52の海外調査表で日本側の2列(次期中給システム/技術検証での考慮)を読むと、蓄電池の充放電上下限制約・系統起因出力抑制・SOC制約の3つは、技術検証での考慮がいずれも「ー*1」である。凡例によれば「間接的に考慮可能だが未検証」を意味する。揚水の同じ欄は「○」で、こちらは考慮済みと整理されている。

同時市場の設計は揚水を軸に組まれてきて、蓄電池は後から当てはめられている。その状態のまま、実測(シミュレーション)が今年度は行われないことになった。

揚水と蓄電池の検証状況の非対称を示す図。揚水は技術検証で考慮済みと整理されているのに対し、蓄電池の充放電上下限とSOC制約と系統起因出力抑制は間接的に考慮可能だが未検証と記載されている。
図2:技術検証での考慮状況の非対称。揚水は考慮済み、蓄電池は未検証である。出典=資源エネルギー庁 第25回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料4(p.25・p.52・p.62・p.65)。作図=BESS NEWS編集部。

海外の割り切りと、その援用

資料4 p.23のベンダー意見に、今後の議論で繰り返し引かれそうな一節がある。

全ての制約を厳密に考慮すると、限られた時間で求解できない可能性が高い。制約に優先度をつけて、モデル化(定式化)である程度割り切るところは割切るようなアプローチもあるが、もう1つのアプローチとして、運用ルールでSCUCの対象を限定化するようなアプローチも考えられる。例えば、北米でも膨大な蓄電池が入ってきているが、それらすべてをSCUCで求解しているわけでなく、容量の小さなものはセルフスケジュールにまわして割り切っていると聞いている

— 資料4 p.23(運用制約に関するベンダー意見)

制約を絞るのではなく、対象を絞る。これは制約条件の精緻化とは別の次元の話で、「どの蓄電池が市場の最適化対象に入るか」を運用ルールで決めるという意味になる。小規模BESSがセルフスケジュールに回れば、市場から出力配分の指示を受けない代わりに、収益機会の取り方も変わる。

研究会の側も、そこを制度論点として指摘している。p.73にはこうある。「蓄電池については、どこまでが事業者の運用裁量で、どのような形で収益機会を同時市場に織り込むのか、といった整理が必要であり、事業者の運用の自由度とセットで、同時市場の中でどこまで指示・最適化の対象とするのかを整理すべきだと考えている」。同じページには「蓄電リソースをどこまで最適化対象に含めるかといった点は、技術研究上は優先度が低くても、制度・運用上は非常に重要な論点になり得るのではないか」という指摘もある。p.70では揚水を含めて「すべてを市場に委ねるわけではなく、詳細制約を考慮できないのであれば、例えばTSO側での運用やセルフスケジュール運用など別の運用もあり得る」とも言われている。

技術研究の優先度としては低く、制度としては重い。この落差が、論点が長く宙に浮く条件になっている。

端点SOCは週間運用で決まる

入札との接続も押さえておきたい。p.28によれば、蓄電池・揚水の端点(開始時・終了時)蓄電量は、「週間運用で決定された蓄電リソースの端点の情報」を蓄電量[MWh]として、2コマ分(1コマ目と48コマ目)渡す設計になっている。

日をまたぐSOCは週間運用の段階で決まり、前日市場のSCUCはその端点を所与として受け取る。日内のアービトラージでどこまで自由に動けるかは、前日市場より前の週間運用の設計に従属する。前日スポットの価格差を見て日々最適化する、という現在の感覚のままでは読み違える。

事業者に直接問われている

この線引きは、本日あわせて公表された参考資料2(令和8年度同時市場の検討に係る調査アンケート・発電事業者等向け。回答期限は2026年9月11日)のQ20「揚水・蓄電池」で、選択肢の形にして事業者へ投げられている。

Q20-5は、池水位・蓄電池容量の運用について3案を示し、それぞれの課題・懸念点と、その運用を想定している場合の理由を書かせる形式である。

運用最適化の単位
同時市場による運用すべてディスパッチャブル領域とみなし、1週間単位で最適化
BG運用(ストレージ式運用)セルフ&ディスパッチャブルのディスパッチャブル領域を1日単位で最適化
BG運用(非ストレージ式運用)池水位(kWh)制約をもとに、BGが自らコマ毎の充放電のkW上限を提示

①へ行くほど市場に委ね、③へ行くほど事業者の手元に裁量が残る。Q20はほかに、kWh市場でのアービトラージ運用とΔkW市場での活用状況(Q20-1)、入札価格の設定の考え方と価格算定における費用諸元(設備による充放電効率の違い・充電原資・託送料金〔発電側課金含む〕/Q20-2)、kWhとΔkWを同時約定する同時最適化ロジックで考慮すべきリソース固有の機器特性(Q20-3)、リンク・ループブロック入札がなくなった場合に想定される運用方法(Q20-4)を問うている。

なお参考資料2 p.5には用語の定義が置かれている。「市場計画電源(Pool-scheduled resources)」は起動および出力容量下限までの出力を同時市場の約定結果に委ねる電源、「自己計画電源(Self-scheduled resources)」は同じ範囲を保有主体が決定する電源、「出力配分可能領域(Dispatchable Range)」は出力容量下限と出力容量上限の間の領域である。蓄電池がどちらに分類されるかで、日々の運用裁量の所在が変わる。

論点セットJ「揚水・蓄電池」は、資料5 p.3・p.4によれば約定区分の論点セットとして独立に置かれている。ただし本日時点で優先着手の対象には入っておらず、優先されたのは電源等の運転制約・系統制約の把握(項目①)と入札に関連する内容(項目②)である。

アンケートQ20-5が示した蓄電池容量の運用3案を並べた図。同時市場による運用は1週間単位で全て市場に委ね、BG運用ストレージ式は1日単位、BG運用非ストレージ式は事業者がコマ毎の上限を提示する。
図3:アンケートQ20-5が示した運用3案と、市場に委ねる度合い。出典=資源エネルギー庁 第25回 同時市場の在り方等に関する検討会 参考資料2(p.27・p.28)。作図=BESS NEWS編集部。

編集部の見立て

  1. EMS設計の実務としては、市場が見ない2つ(一次調整力供出によるSOC変動・性能劣化)を自社で吸収する前提で組むのが妥当である。いずれも「事業者が発電販売計画の上下限に反映する」という整理が資料側に書かれており、そこを外して設計する根拠がない。
  2. 供給継続時間が入札項目に入ったことは、長時間放電型と短時間型で扱いが分かれる余地が制度側に残ったことを意味する。現時点で分岐が決まったわけではないが、設備仕様を決める段階の判断材料にはなる。
  3. いちばん効くのは、制約の精緻さではなく「最適化対象に入るかどうか」である。p.23の海外実務の一節は、今後の議論で小規模BESSを外す論拠として使われうる。自社設備の規模がその境界のどちら側になりそうかは、論点セットJの審議が始まる前に見当をつけておきたい。

今から備えること

#アクション期限
1論点セットJ(揚水・蓄電池)の審議開始時期と、蓄電リソースの最適化対象範囲の議論を監視する2026-12-31
22026年10月頃に実施予定の小売電気事業者向けアンケートの設問公表を待ち受ける2026-10-31
3自社EMSで、一次調整力供出によるSOC変動と性能劣化を入札値に織り込む方法を整理する2026-12-31
4複数拠点をサイトとして束ねる場合の、合計出力上下限の入札値と責任分界の設計を検討する継続

数値照合表

本文に出した記述を、一次情報の記載と1対1で対照した表である。ページ番号は各資料の該当ページを指す。

#項目本文の値一次情報(出典・該当箇所)
1充放電上下限制約各コマの出力上下限を入札し制約条件として考慮。サイト単位の合計出力上下限も考慮資料4 p.65
2SOC制約の入札項目貯蔵可能エネルギーの最小/最大量(kWh)・取引開始時点のSOC初期値・供給継続時間資料4 p.65
3一次調整力供出制約「調整力の発動は同時市場の約定時点で発動有無が不明なため、本シミュレーションでの対象外」資料4 p.65
4性能劣化制約「導入時期や運用状況に応じた考慮は本シミュレーションでの対象外」資料4 p.65
5系統起因出力抑制「SCUC・SCEDの中で系統制約を考慮されると想定されるため、制約条件には反映しない」資料4 p.65(揚水は p.62)
6一次調整力によるSOC変動「特段制約とは考えていない。一次調整力によるSoC変動は長時間では±0になる想定」資料4 p.52
7技術検証での考慮蓄電池の充放電上下限・系統起因出力抑制・SOC制約はいずれも「間接的に考慮可能だが未検証」資料4 p.52
8蓄電池に設定された制約出力・上下限/出力保持/エネルギー入札のみ/貯水・SOC/同時起動・停止/起動停止回数の6項目資料4 p.25
9端点SOCの受け渡し週間運用で決定された端点の蓄電量[MWh]を2コマ(1コマ目・48コマ目)分資料4 p.28
10海外実務の割り切り「容量の小さなものはセルフスケジュールにまわして割り切っている」資料4 p.23
11研究会の指摘「どこまでが事業者の運用裁量で、どのような形で収益機会を同時市場に織り込むのか、といった整理が必要」資料4 p.73
12アンケートQ20-5の3案①同時市場による運用(1週間単位)②BG運用ストレージ式(1日単位)③BG運用非ストレージ式参考資料2 p.28
13アンケートの回答期限2026年9月11日(金)参考資料2 p.2
14論点セットJ「J 揚水・蓄電池」は約定区分の論点セット。優先着手は項目①運転制約・系統制約と項目②入札資料5 p.3・p.4

よくある質問

Q1. 同時市場は蓄電池のどの制約を直接考慮するのですか。
資料4 p.65によれば、充放電上下限制約、SOC制約、1日1サイクルを目安に充放電運用を行う制約の3つです。充放電上下限はユニット単位に加えて、複数の蓄電所をまとめたサイトの合計出力の上下限も制約条件として考慮されます。SOC制約では、貯蔵可能なエネルギーの最小/最大量(kWh)、取引開始時点のSOC初期値、供給継続時間を入札します。
Q2. 対象外とされたのはどの制約ですか。
一次調整力供出制約と性能劣化制約の2つです。一次調整力供出制約は「調整力の発動は同時市場の約定時点で発動有無が不明なため」、性能劣化制約は「導入時期や運用状況に応じた考慮は本シミュレーションでの対象外」として、いずれも取り扱わない方針とされました。
Q3. 対象外になった制約は、誰が面倒を見ることになるのですか。
性能劣化については、次期中給システムでの扱いが「事業者自身が発電販売計画の発電上下限として反映する想定で間接的に考慮」と整理されており、事業者側の責任範囲に置かれています。一次調整力によるSOC変動については、海外調査の欄に「特段制約とは考えていない。一次調整力によるSoC変動は長時間では±0になる想定」との記載があります。
Q4. 系統起因の出力抑制は考慮されないのですか。
「同時市場のSCUC・SCEDの中で系統制約を考慮されると想定されるため、制約条件には反映しないこととしたい」という整理です。無視されるのではなく、電源ごとの制約としてではなく系統制約の側で吸収されるという意味になります。揚水についても同じ扱いです。
Q5. 小規模な蓄電池は同時市場の最適化対象から外れる可能性がありますか。
資料4 p.23にベンダー意見として「北米でも膨大な蓄電池が入ってきているが、それらすべてをSCUCで求解しているわけでなく、容量の小さなものはセルフスケジュールにまわして割り切っていると聞いている」との記載があります。研究会でも「蓄電リソースをどこまで最適化対象に含めるか」が制度・運用上の重要論点として指摘されています。現時点で日本の方針が決まったわけではありません。
Q6. 日をまたぐSOCはどのように決まるのですか。
資料4 p.28によれば、蓄電池・揚水の端点(開始時・終了時)蓄電量は「週間運用で決定された蓄電リソースの端点の情報」を蓄電量[MWh]として、2コマ(1コマ目・48コマ目)分を入力する設計です。日をまたぐSOCは週間運用の段階で決まり、前日市場のSCUCはその端点を所与として受け取ります。

編集体制と事実確認プロセス

BESS NEWSの記事はこう作っています

  • BESS NEWSは一次情報主義を採ります。官公庁・電力広域的運営推進機関・一般送配電事業者・執行団体が自ら公表した文書とページのみを出典とし、業界紙・ニュースサイト・プレスリリース配信の二次情報は出典に用いません。
  • 本稿の引用・記述は、保存した配布資料PDFの本文から該当ページを特定して突合しています。「数値照合表」の出典欄に資料名とページ番号を記載しました。
  • 記載が見当たらない事項は「未確認」と明記し、推測で埋めません。本稿では、一次調整力によるSOC変動が±0に均されるとする「長時間」が指す時間スケールがこれに当たります。
  • 本稿で扱った内容は、資料の表現どおり「素案」「方針としたい」の段階であり、確定した制度ではありません。
  • 資料3「技術研究の進め方について」は本稿執筆時点で未取得のため、根拠に用いていません。
  • EMS設計や収益機会への影響についての記述は、一次情報の事実に基づく編集部の解釈です。確定した見通しではありません。

出典(一次情報)

安心して選ぶためのJC-STAR★1
            〜BESS関連製品53件を登録番号付きで公開〜BMS/PCS/EMS/ESS関連の★1適合ラベル取得製品(当社再照合:2026-04-17、IPA製品リスト最終更新:2026-04-15)

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〜BESS関連製品53件を登録番号付きで公開〜BMS/PCS/EMS/ESS関連の★1適合ラベル取得製品(当社再照合:2026-04-17、IPA製品リスト最終更新:2026-04-15)

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2026.08.24

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中国電力ネットワークが託送料金を届出——2026年11月1日から、蓄電所は充電+0.34円・放電+0.01円/kWh サムネイル

中国電力ネットワークが託送料金を届出
——2026年11月1日から、蓄電所は充電+0.34円・放電+0.01円/kWh

託送料金の改定は、この夏ずっと「審査中」の話でした。一般送配電8社が7月10日に収入の見通しの変更承認申請を出し、料金制度専門会合で審査が進んでいる——そこまでは制度の話です。

2026.08.24

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託送料金の値上げは2026年11月1日から——第77回 料金制度専門会合で審査が大詰め サムネイル

託送料金の値上げは2026年11月1日から
——第77回 料金制度専門会合で審査が大詰め

一般送配電8社が出した託送料金の値上げ申請そのものは、7月に本サイトでも基礎を整理しました。本記事はその続報です。申請から1か月半が経ち、審査が最終段階に入りました。

2026.08.24

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【蓄電池約13.8万kWが全量落札】容量市場で「落選ゼロ」〜なぜ応札した全電源が選ばれた?〜

【蓄電池約13.8万kWが全量落札】容量市場で「落選ゼロ」
〜なぜ応札した全電源が選ばれた?〜

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年8月6日、2027年度を対象とする容量市場の追加オークション結果を公表しました。約定総容量は4,578,545kW、全9エリアの約定価格は10,361円/kWです。安定電源として登録された蓄電池約13.8万kWも応札し、全量落札したと整理できます。

2026.08.18

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容量市場2030年度の参加登録は8月3日開始 ― 事業者情報の受付は8月7日まで、応札は10月13日から サムネイル

容量市場2030年度の参加登録は8月3日開始 ― 事業者情報の受付は8月7日まで、応札は10月13日から

OCCTOが2026年7月30日に公表したメインオークション募集要綱(対象実需給年度2030年度)で、参加登録から約定までの日程が確定した。最初の関門は事業者情報の登録受付で、8月3日から8月7日までの5日間しかない。

2026.07.30

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容量市場の上限価格が倍増 ― 2030年度は31,366.5円/kW、指標価格(Net CONE)は20,911円/kW サムネイル

容量市場の上限価格が倍増 ― 2030年度は31,366.5円/kW、指標価格(Net CONE)は20,911円/kW

OCCTOは2026年7月30日、2026年度メインオークション(対象実需給年度2030年度)の需要曲線を決定・公表した。指標価格・上限価格はいずれも前回から+107.6%。倍増の起点はモデルプラントの基準年更新にあり、2030年度の容量収入の前提を組み替える必要がある。

2026.07.30

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EPRXが需給調整市場のΔkW上限価格10円への更新を告知 ― 2026年9月1日実需給分から適用 サムネイル

EPRXが需給調整市場のΔkW上限価格10円への更新を告知 ― 2026年9月1日実需給分から適用

電力需給調整力取引所(EPRX)は2026年7月30日、「需給調整市場のΔkW上限価格の更新について」を公表した。第4回電力安定供給ワーキンググループ 資料6の審議結果を受けた一部商品区分の単価更新で、適用は9月1日実需給分からである。

2026.07.30

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需給調整市場の価格改定、上限価格が15円→10円で蓄電池の収益はどうなる?【2026年9月1日適用案】〜正式公表前でも、蓄電池ビジネスの収支を「10円前提」で見直すべき理由〜

「容量市場に間に合わない?」〜コード取得済みでも要注意〜 蓄電池事業者が確認すべき【法人名義・参加区分・電源リスト】
〜事業者コードは最大3週間、系統コードは3〜4週間〜OCCTO資料から“参加登録の本当の落とし穴”を整理

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年7月7日、容量オークションへの参加を予定する事業者に対し、事業者コード、系統コード、クライアント証明書を早めに準備するよう注意を呼びかけました。

2026.07.30

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需給調整市場の価格改定、上限価格が15円→10円で蓄電池の収益はどうなる?【2026年9月1日適用案】〜正式公表前でも、蓄電池ビジネスの収支を「10円前提」で見直すべき理由〜

需給調整市場の価格改定、上限価格が15円→10円で蓄電池の収益はどうなる?【2026年9月1日適用案】
〜正式公表前でも、蓄電池ビジネスの収支を「10円前提」で見直すべき理由〜

資源エネルギー庁は、2026年7月14日の「第4回 電力安定供給ワーキンググループ」で、需給調整市場の一次調整力・二次調整力①・複合商品の上限価格を、15円から10円へ引き下げる案を示しました。適用時期は、2026年9月1日実需給分からとされています。

2026.07.24

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需給調整市場の上限価格を15円から10円へ―2026年9月1日実需給分から適用、蓄電池は値を下げても応札を続ける サムネイル

需給調整市場の上限価格を15円から10円へ―2026年9月1日実需給分から適用、蓄電池は値を下げても応札を続ける

電力安定供給ワーキンググループ第4回の資料6で、事務局は一次・二次①・複合商品の上限価格を現行15円/ΔkW・30分から10円へ引き下げ、2026年9月1日実需給分から適用する案を示した。前日取引化から約3か月たっても応札未達が続いていることが根拠である。

2026.07.14

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需給調整市場の2025年度「成績表」 ― 複合商品の総約定量は前年度比約9%減、単価は低下傾向 サムネイル

需給調整市場の2025年度「成績表」 ― 複合商品の総約定量は前年度比約9%減、単価は低下傾向

EPRX(電力需給調整力取引所)は2025年度の取引実績と取引監視レポートを公表した(2026年6月18日)。複合商品の総約定量は前年度比約9%減、北海道を除く平均約定単価はおおむね4円/ΔkW・30分以下で推移。明確な禁止行為は確認されなかったが、高値応札は継続監視の対象とされた。

2026.07.07

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【2026年7月1日改定】知らないと損する蓄電池の新ルール!〜申請忘れでペナルティ1

【2026年7月1日改定】知らないと損する蓄電池の新ルール!
〜申請忘れでペナルティ1.5倍も…!事業者必見の7つの注意点〜

2026年6月18日、EPRX(一般社団法人 電力需給調整力取引所)は、需給調整市場の取引規程類を2026年7月1日付で改定すると発表しました。

2026.06.30

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容量市場の外側で休止火力を維持する「予備電源」― 募集量は東100万・西68万kW、目安単価14,860円/kW サムネイル

容量市場の外側で休止火力を維持する「予備電源」― 募集量は東100万・西68万kW、目安単価14,860円/kW

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年6月17日、「予備電源募集に係る基本要件(2027年度・2028年度制度適用開始向け)」を公表した。募集量は50Hz東エリア100万kW・60Hz西エリア68万kW、応札単価の目安は直近3回の容量市場メインオークション上限価格の平均14,860円/kWで、2026年8月頃に募集要綱公表・応札が始まる。対象は送電端10万kW以上の安定電源(火力)に限定され、蓄電池は対象外である。

2026.06.17

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蓄電池にも追い風?需給調整市場「30分化」で複合商品の応札量30.3%増でも“足りない”理由〜市場参加の広がるチャンスと応札不足と出力制御対応の課題〜

蓄電池にも追い風?需給調整市場「30分化」で複合商品の応札量30.3%増でも“足りない”理由
〜市場参加の広がるチャンスと応札不足と出力制御対応の課題〜

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は、2026年6月9日に第61回「需給調整市場検討小委員会」と第78回「調整力の細分化及び広域調達の技術的検討に関する作業会」の合同会議を開きました。

2026.06.16

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120万kWが蓄電池の“稼ぎ場”を変える? EPRX、東京エリアの調整力募集量を見直し

120万kWが蓄電池の“稼ぎ場”を変える? EPRX、東京エリアの調整力募集量を見直し
〜東京電力PGが揚水発電機の調整力を随意契約で確保、市場募集量から控除へ〜

EPRXは、東京エリアで揚水発電機を用いた随意契約が締結されたことに伴い、2026年5月26日実需給分から複合市場商品の募集量を見直すと告知した。

2026.06.04

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長期脱炭素電源オークション(2025年度応札)落札電源一覧 ― 系統用蓄電池19件の事業者・案件・容量 サムネイル

長期脱炭素電源オークション(2025年度応札)落札電源一覧 ― 系統用蓄電池19件の事業者・案件・容量

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年5月13日、長期脱炭素電源オークション(応札年度:2025年度・第3回)約定結果の別紙として「落札電源一覧」を公表した。脱炭素電源28件・LNG専焼火力4件の応札事業者名・案件名・電源種・落札容量が一覧化され、脱炭素電源28件のうち19件を系統用蓄電池が占めた。

2026.05.13

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長期脱炭素電源オークション(応札年度2025年度)約定結果の詳細 ― 蓄電池落札率46%・年度別分布・セル30%制限 サムネイル

長期脱炭素電源オークション(応札年度2025年度)約定結果の詳細 ― 蓄電池落札率46%・年度別分布・セル30%制限

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年5月13日、長期脱炭素電源オークション(応札年度:2025年度・第3回)の約定結果を公表した。脱炭素電源は約定総容量426.1万kW・約定総額4,748億円/年(過去3年平均)、蓄電池は応札125.1万kW・落札率46%。実需給年度別・発電方式別の落札容量と容量拠出金試算まで収録する公式結果資料である。

2026.05.13

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長期脱炭素電源オークションの応札価格監視(2025年度応札) ― 減額約4億円・取下げ約80億円と査定基準 サムネイル

長期脱炭素電源オークションの応札価格監視(2025年度応札) ― 減額約4億円・取下げ約80億円と査定基準

電力・ガス取引監視等委員会は、2026年1月に広域機関が実施した長期脱炭素電源オークション(応札年度:2025年度)について、落札候補全件(23者34電源)の応札価格を監視した結果を公表した。18者26電源に不認容項目を通知し、監視対象の当初約定総額約6,276億円/年に対し減額は約4億円/年、応札取下げ1件に伴う減額は約80億円/年である。

2026.05.13

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EPRX需給調整市場 取引規程 2026年7月1日改定案 ― 本則+別冊(二次調整力①・一次調整力・複合約定)を読み解く サムネイル

EPRX需給調整市場 取引規程 2026年7月1日改定案 ― 本則+別冊(二次調整力①・一次調整力・複合約定)を読み解く

電力需給調整力取引所(EPRX)は、需給調整市場の取引規程本則および別冊(二次調整力①・一次調整力・複合約定)について、2026年7月1日改定・同日実施とする改定案(全62ページ)を公表した。取引会員資格・リソース要件・事前審査(実働試験)・入札・約定処理・アセスメント・売買手数料等、蓄電池の市場参加ルールの根幹を定める制度文書である。

2026.05.11

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EPRX需給調整市場 取引規程 2026年7月1日改定案 ― 本則+別冊(三次調整力②・三次調整力①・二次調整力②)を読み解く サムネイル

EPRX需給調整市場 取引規程 2026年7月1日改定案 ― 本則+別冊(三次調整力②・三次調整力①・二次調整力②)を読み解く

電力需給調整力取引所(EPRX)は、需給調整市場の取引規程本則および別冊(三次調整力②・三次調整力①・二次調整力②)について、2026年7月1日改定・同日実施とする改定案(全62ページ)を公表した。取引会員資格・リソース要件・事前審査(実働試験)・入札・約定処理・アセスメント・売買手数料等、蓄電池の市場参加ルールの根幹を定める制度文書である。

2026.05.11

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容量市場のNet CONE見直しと「2段階シングルプライス(案A-2)」 ― ペナルティレート90時間化と蓄電池への影響 サムネイル

容量市場のNet CONE見直しと「2段階シングルプライス(案A-2)」 ― ペナルティレート90時間化と蓄電池への影響

制度検討作業部会の第114回会合に『第二十五次中間とりまとめ(案)』(全50ページ)が提出された。容量市場のNet CONE(指標価格)を最新の発電コスト検証WG値(約2.05万円/kW・上限約3.1万円/kW)へ見直す方向を整理し、2026年度メインオークションでは影響緩和措置として「2段階シングルプライス(案A-2)」を採用。ペナルティレートZは30時間から90時間へ見直される。

2026.05.08

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EPRX、需給調整市場の売買手数料が倍増へ〜2026年度は0.06円/ΔkW・30分、4月1日実需給分から適用〜

EPRX、需給調整市場の売買手数料が倍増へ
〜2026年度は0.06円/ΔkW・30分、4月1日実需給分から適用〜

ePRXは、2026年度の需給調整市場の売買手数料単価を0.06円/ΔkW・30分(税抜)に決定しました。2025年度の0.03円/ΔkW・30分(税抜)から、単価は2倍です。

2026.05.05

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長期脱炭素電源オークション(2025年度応札)約定結果 ― 蓄電池は応札125.1万kW・落札率46%、次回検討へ サムネイル

長期脱炭素電源オークション(2025年度応札)約定結果 ― 蓄電池は応札125.1万kW・落札率46%、次回検討へ

資源エネルギー庁と電力広域的運営推進機関(OCCTO)の共同事務局は、第73回容量市場の在り方等に関する検討会の資料3で、長期脱炭素電源オークション(応札年度:2025年度・第3回)の約定結果を報告した。脱炭素電源は約定総容量426.1万kW・約定総額4,748億円/年(過去3年平均)。蓄電池は応札125.1万kW・落札率46%だった。

2026.05.02

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IRENA『24/7 Renewables』を読む ― 太陽光・風力+蓄電池の「firm LCOE」が測るファーム化の経済性 サムネイル

IRENA『24/7 Renewables』を読む ― 太陽光・風力+蓄電池の「firm LCOE」が測るファーム化の経済性

国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、変動性の太陽光・風力を蓄電池(BESS)等と組み合わせて「ファーム化」(一定の信頼度で24時間365日供給可能にする)した電力の経済性を、新指標「firm LCOE(ファーム化均等化発電原価)」で評価する報告書を公表した。95%信頼度でのコスト推移(2020〜2035年)と火力との競争力を提示する。

2026.05.01

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電取委がJEPX規程変更に異存なし 2026年4月のスポット市場新システムで取引ルールはどう変わるか

電取委がJEPX規程変更に異存なし
2026年4月のスポット市場新システムで取引ルールはどう変わるか

2026-03-23、電取委(電力・ガス取引監視等委員会。電力市場を監視する国の委員会)は、JEPX(日本卸電力取引所)の業務規程変更について、経済産業大臣に「異存なし」と回答しました。JEPX側では、その後の2026-03-30改定版規程が公表されています。

2026.04.28

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世界の蓄電池導入は108GW・前年比40%増 ― IEAが“最速成長の電源技術”と位置づけ サムネイル

世界の蓄電池導入は108GW・前年比40%増 ― IEAが“最速成長の電源技術”と位置づけ

国際エネルギー機関(IEA)は年次報告『Global Energy Review 2026』(2026年4月公表)で、2025年に世界で108GWの蓄電池が新規導入され、前年比40%増・2021年比11倍に達したと報告した。LFPが導入の約90%、約80%が系統用(ユーティリティスケール)、中国が約60%を占める。日本の系統用蓄電池の技術選定・放電時間設計・調達戦略の前提となる一次データを読み解く。

2026.04.24

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容量市場のNet CONE・上限価格見直し ― 影響緩和は「二段階シングルプライス」案3が有力に サムネイル

容量市場のNet CONE・上限価格見直し ― 影響緩和は「二段階シングルプライス」案3が有力に

資源エネルギー庁は第113回制度検討作業部会(2026年4月3日)の資料5『容量市場について』で、指標価格Net CONEと上限価格の見直しに伴う影響緩和策として案2(Net CONE超はマルチプライス併用)と案3(二段階シングルプライス)を比較し、確実な供給力確保の観点から案3が望ましいと整理した。2027年度実需給向け追加オークションの開催判断、非効率石炭火力の稼働抑制誘導措置もあわせて議論された。

2026.04.03

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北海道で蓄電池を需給調整市場に出す前に ― 2入札方式不可・専用線受口上限、5つの参入制約を読み解く サムネイル

北海道で蓄電池を需給調整市場に出す前に ― 2入札方式不可・専用線受口上限、5つの参入制約を読み解く

北海道電力ネットワークは2026年3月12日付(第1版)で、北海道エリアの需給調整市場参加・余力活用契約締結にあたっての同社システム上の参入制約を公表した。単体ネガポジリソース(揚水・蓄電池)の2入札方式不可、専用線オンラインの受口数上限、20超のリスト・パターン不可、片方向のみの余力活用不可、専用線オンラインでの出力変化量指令不可 ― 蓄電池の市場参入・運用に直接効く制約が整理されている。

2026.04.01

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起動費は“後から精算”へ ― 需給調整市場の事後精算ルールを説明資料53ページから読み解く サムネイル

起動費は“後から精算”へ ― 需給調整市場の事後精算ルールを説明資料53ページから読み解く

電力需給調整力取引所(EPRX)は、需給調整市場における起動費等および経済差替時の扱いに関する事後精算の説明資料(全53ページ)を2026年4月1日付で修正した。不落ブロックの起動費・最低出力までの機会費用・停止再起動費用を属地TSOと事後精算する運用ルールは2025年4月1日実需給分から適用されており、今回の修正で経済差替分の精算と精算額の公表(第19項)が新たに加わった。

2026.04.01

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精算の前提は、この覚書 ― 起動費他事後精算に関する契約書のひな形(全13ページ)を読み解く サムネイル

精算の前提は、この覚書 ― 起動費他事後精算に関する契約書のひな形(全13ページ)を読み解く

需給調整市場で起動費等の事後精算を希望する取引会員が、属地の送配電事業者と締結する『需給調整市場(起動費他事後精算)に関する契約書の覚書』のひな形(2026年4月1日以降版・全13ページ)をEPRXが公開している。不落ブロック・約定間不落・起動費未回収分相当額・経済差替え・等分メリット単価分など30の用語を定義し、精算対象と提出様式を規定する契約実務の一次資料である。

2026.04.01

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ルールブック改定、402ページ ― 取引規程(需給調整市場)Ver17の新旧対照表を読み解く サムネイル

ルールブック改定、402ページ ― 取引規程(需給調整市場)Ver17の新旧対照表を読み解く

電力需給調整力取引所(EPRX)は、取引規程(需給調整市場)の2026年4月1日改定(Ver17)の新旧対照表(全402ページ・本則+全6商品別冊)を公表した。第2条(定義)に起動供出機・持ち下げ供出機・起動費単価分・返還区分等を追加し、第36条(差替え)・第44条(返還情報の登録)を改定。起動費等の事後精算ルールと一体で機能する規程整備であり、需給調整市場入札の根幹規程の改定である。

2026.04.01

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米国で4時間電池の容量価値が下がる理由 ― FERC 2025 State of the Marketsに見る蓄電池の中心化 サムネイル

米国で4時間電池の容量価値が下がる理由 ― FERC 2025 State of the Marketsに見る蓄電池の中心化

米国連邦エネルギー規制委員会(FERC)のスタッフ報告『2025 State of the Markets』(2026年3月公表)は、2025年に発電容量が56GW増え、系統連系キュー2,130GWの74%を太陽光・蓄電池が占める実態を示した。一方で4時間電池の容量寄与率は95%から85%へ逓減する見通しで、より長い持続時間を求める構造変化が見える。

2026.03.24

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需給調整市場×低圧系統連系蓄電池:2026年度の低圧リソース活用・機器個別計測と注意点

需給調整市場×低圧系統連系
蓄電池:2026年度の低圧リソース活用・機器個別計測と注意点

低圧小規模リソースの活用と機器個別計測の制度動向をやさしく解説・低圧の蓄電池で需給調整市場を狙うなら、まず計測の場所(受電点/機器点)が論点。

2026.03.16

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需給調整市場への参入手続き全図解 ― 機器個別・低圧リソース導入と機器点計量フローの新設(2026年3月14日施行) サムネイル

需給調整市場への参入手続き全図解 ― 機器個別・低圧リソース導入と機器点計量フローの新設(2026年3月14日施行)

電力需給調整力取引所(EPRX)は、需給調整市場への参入から入札・運用・精算までの全業務フローを定めた取引ガイド別紙『業務フロー』(全70ページ)を2026年3月14日に改定・施行した。機器個別・低圧リソースの導入、機器単位の計量(機器点計量)、派生パターン変更のフローが新たに整理され、より小規模・分散的な蓄電池リソースの参入の道が広がる。

2026.03.14

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需給調整市場5商品のスペックと時刻表 ― 全商品前日取引化・入札開始30分前倒しへ(第6版) サムネイル

需給調整市場5商品のスペックと時刻表 ― 全商品前日取引化・入札開始30分前倒しへ(第6版)

電力需給調整力取引所(EPRX)が2026年3月13日に公表した『需給調整市場の商品要件と取引スケジュール』第6版を解説する。一次〜三次調整力②の応動時間・継続時間・回線・最低入札量などの技術要件と、全商品前日取引化・入札開始30分前倒しに伴う取引スケジュールの改定点を、系統用蓄電池の応札商品選定の観点で整理した。

2026.03.13

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需給調整市場への参入準備 ― 契約締結まで工事不要で約6ヶ月、専用線なら約15ヶ月の工程を読む サムネイル

需給調整市場への参入準備 ― 契約締結まで工事不要で約6ヶ月、専用線なら約15ヶ月の工程を読む

電力需給調整力取引所(EPRX)が公表する『(参考)事前準備が必要な内容』第10版(2026年3月13日以降適用・全15ページ)を解説する。需給調整市場への参入に必要な標準スケジュール、簡易指令システム/専用線オンラインの工事要否・工期・通信仕様・セキュリティ要件を、系統用蓄電池の参入計画の観点で整理した。

2026.03.13

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長期脱炭素オークション第4回 ― 蓄電池は「認定セル優先約定」へ、製造国30%制限は廃止 サムネイル

長期脱炭素オークション第4回 ― 蓄電池は「認定セル優先約定」へ、製造国30%制限は廃止

資源エネルギー庁は制度検討作業部会 第112回(2026年3月4日)の資料3で、長期脱炭素電源オークション第4回入札に向けた蓄電池の約定方法を提示した。経済安全保障推進法の供給確保計画の認定を受けたメーカー製セルを使うリチウムイオン蓄電池案件を優先的に約定し、第3回で導入したセル製造国30%制限ルールは適用しない方針である。

2026.03.04

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容量市場のNet CONE見直し ― 上限価格が約3.0万円/kWへ、蓄電池の容量収入の天井が動く サムネイル

容量市場のNet CONE見直し ― 上限価格が約3.0万円/kWへ、蓄電池の容量収入の天井が動く

資源エネルギー庁は制度検討作業部会 第112回(2026年3月4日)の資料5で、容量市場の指標価格(Net CONE)を最新の発電コスト検証WG値(2.05万円/kW、上限価格約3.0万円/kW)に見直す案と、容量拠出金負担の影響緩和措置(シングルプライス領域に上限を設定する案A-2を推奨)を議論した。目標調達量も諸元見直しで+584万kW増加する。

2026.03.04

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東京電力PG管内で初の再エネ出力制御を指示 ― 揚水619万kWでも余る昼、蓄電池に追い風 サムネイル

東京電力PG管内で初の再エネ出力制御を指示 ― 揚水619万kWでも余る昼、蓄電池に追い風

東京電力パワーグリッドは2026年3月1日、優先給電ルール(送配電等業務指針第174条)に基づき、管内で初めてとなる再生可能エネルギーの出力制御を指示した。好天で太陽光が高出力・需要が低い見通しとなり、火力抑制・揚水運転・域外送電でも供給過剰と判断。出力制御は同日11時から16時に実施された。

2026.03.01

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東京電力PG管内初の再エネ出力制御 実績速報 ― 制御量184万kW、揚水617万kW動員後もなお余った昼 サムネイル

東京電力PG管内初の再エネ出力制御 実績速報 ― 制御量184万kW、揚水617万kW動員後もなお余った昼

東京電力パワーグリッドは、管内初となる再エネ出力制御を実施した2026年3月1日の実績速報値を公表した。再エネ出力制御量は184万kW、出力制御期間は11時から16時。揚水617万kWを動員してもなお余った昼の電気の規模を、実数で示すレポートである。

2026.03.01

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IEA『Electricity 2026』の系統用バッテリー特集 ― 2024年63GW増設・累計124GW・コスト約150ドル/kWh サムネイル

IEA『Electricity 2026』の系統用バッテリー特集 ― 2024年63GW増設・累計124GW・コスト約150ドル/kWh

国際エネルギー機関(IEA)の年次電力市場報告『Electricity 2026 – Analysis and forecast to 2030』(全225ページ)は、予測期間を従来の3年から2026年〜2030年の5年に拡張し、グリッドとフレキシビリティを特集章に据えた。系統用バッテリーは2024年に63GWを増設して累計124GWに到達し、プロジェクトコストは約40%低下して約150ドル/kWhに。コスト低下と裏腹に、系統接続・許認可の多年度遅延と収益変動という課題も明示されている。

2026.02.19

市場・価格

長期脱炭素電源オークション(脱炭素オークション)とは?“20年kW収入”の仕組みと、還付・リスクをやさしく整理

長期脱炭素電源オークション(脱炭素オークション)とは?
“20年kW収入”の仕組みと、還付・リスクをやさしく整理

買うのはkW(出せる力)発電量(kWh)とは別モノ。将来の供給力を確保する制度。 落札=ゴールではない供給開始・要件遵守・監視対応までが事業の本番。入金は「満額」ではない支払金額 = 容量確保契約金額− (還付/控除 + ペナルティ等)

2026.01.06

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容量市場メインオークション約定結果(2029年度)― 約定総額2兆2,094億円・全エリア指標価格超・蓄電池169万kW サムネイル

容量市場メインオークション約定結果(2029年度)― 約定総額2兆2,094億円・全エリア指標価格超・蓄電池169万kW

電力広域的運営推進機関(OCCTO)が公表した対象実需給年度2029年度のメインオークション約定結果は、約定総容量1億6,608万kW、経過措置を踏まえた約定総額2兆2,094億円となった。市場分断により約定価格は4ブロックに分かれ、いずれも指標価格(Net CONE 10,075円/kW)を上回った。蓄電池は放電可能時間3時間以上で安定電源として参加でき、応札容量は169万kW(全方式の1.0%)である。

2026.01.02

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JEPX(卸電力市場)入門 スポット/時間前のしくみと系統用蓄電池(BESS)の使い方まで一気に理解

JEPX(卸電力市場)入門 スポット/時間前のしくみと系統用蓄電池(BESS)の使い方まで一気に理解

JEPX(日本卸電力取引所)の基礎を、スポットと時間前の違いから価格の決まり方、BESSの使いどころまで一気に解説。最小単位・手数料・リスクにも触れ、初導入でも判断できます。

2025.10.19

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容量市場(OCCTO)とは?BESSの参加条件と収益の見方を、図解でやさしく解説

容量市場(OCCTO)とは?
BESSの参加条件と収益の見方を、図解でやさしく解説

容量市場は将来の供給力(kW)をオークションで前倒し確保し、約定価格は需要曲線と供給曲線の交点で決まります(エリア分断時は1.5倍上限あり)。 BESSは期待容量1,000kW以上・放電3時間以上で安定電源として参加でき、落札対価は月割(12分割)で支払われます。

2025.10.19

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初心者投資家向け・商品別に実務でわかる解説2026年版 需給調整市場(EPRX)入門 【BESS向け】

初心者投資家向け・商品別に"実務でわかる"解説
2026年版 需給調整市場(EPRX)入門 【BESS向け】

このスライドでは、需給調整市場(EPRX)の基本から、各商品の詳細仕様、実務参入のポイントまで、段階的に解説します。

2025.09.21

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脱炭素社会のキーテクノロジーである「系統用蓄電池(BESS)」のビジネスに特化した専門情報メディアです。

再生可能エネルギーの導入が加速する一方、その制度や技術は複雑で、変化のスピードも速まっています。
当メディアでは、系統用蓄電池の基礎知識はもちろん、FIT・FIP制度それぞれに対応した併設モデルの解説、需給調整市場や容量市場といったビジネスの現場、さらには関連法規や実務上の注意点まで、専門的かつ分かりやすく解説します。

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