株式会社エコ革|系統用蓄電池の情報発信サイトBESS media 株式会社エコ革|系統用蓄電池の情報発信サイトBESS media

エネルギー業界の今を発信する系統用蓄電池(BESS)ニュース
通称:ベスニュース
(本サイトに掲載している記事は、転載・引用が可能です。)

MENU

作成日:2026.09.09

更新日:

上級

市場・価格

※本記事は、作成日または最終更新日時点で公表されている制度情報・数値・資料に基づいて作成しています。

JEPX時間前市場は9月30日に乗り換わる——10月1日受渡分から新システム、清算書の取り口も同じ日に分かれる

JEPX時間前市場は9月30日に乗り換わる——10月1日受渡分から新システム、清算書の取り口も同じ日に分かれる サムネイル

日本卸電力取引所(JEPX)が2026年9月8日、取引システムの更改について現状を整理して公表した。時間前取引の新システムは2026年9月30日に稼働し、10月1日受渡分から取引可能になる。現行システムで取引できるのは9月30日受渡分までで、その後は実績データ等の取得のため10月9日まで稼働する。見落としやすいのは清算側で、新システムでの売買に伴う清算書は現行清算システムでは取得できない。さらに先には、スポットの現行システムと清算システムが2027年3月31日で並行稼働を終える期日が控えている。

読了目安:約7分対象読者:上級(時間前市場でポジション調整を行うアグリゲーター、系統用蓄電池のトレーディング担当、バックオフィス)種別:市場インフラの切替解説

時間前の新システム稼働
9月30日(2026年)
新システムで取引
10月1日受渡分から
現行システムの稼働終了
10月9日実績データ等の取得はこの日まで
清算システムの廃止
2027年4月1日以降
図解サマリー(3行)

何が起きたか:JEPXが2026年9月8日、取引システムの更改を1枚に整理して公表した。時間前取引の新システムは9月30日稼働、10月1日受渡分から取引可能になる。

なぜ重要か:時間前市場は蓄電池がポジションを最終調整する場である。切替日を跨ぐ運用と、受渡日で分かれる清算書の取得先を取り違えると、実務が止まる。

何をすべきか:9月30日受渡分と10月1日受渡分で使うシステムを分け、清算書の取得先を切り替える。あわせて2027年3月31日の並行稼働終了までに自社システムを用意するか、連係システム提供事業者と契約する。

時間前市場は、スポット市場の約定後に生じたずれを埋める場である。系統用蓄電池にとっては、需給の振れやSOCの実績に合わせて最後にポジションを整える窓口にあたる。そこが月末に別のシステムへ移る。公表文は2ページで、決まっていることと決まっていないことがはっきり分かれている。

3つのシステムと、3つの期日

今回の公表文は、スポット市場・時間前市場・清算システムの3つについて、それぞれの現在地を並べたものである。ひとつの締切に向かって全部が動くのではなく、期日が3つに割れているのが要点になる。

時間前市場の新システムは2026年9月30日に稼働し、10月1日受渡分から取引可能になる。スポット市場の新システムはすでに2026年4月1日から稼働しており、期限があるのは現行システム側の卒業のほうで、並行稼働は2027年3月31日受渡分までとされている。清算システムも2027年3月31日まで並行稼働し、4月1日以降は廃止となる。

JEPXの時間前市場・スポット市場・清算システムの3つについて、新システムの稼働日と現行システムの終了日を並べた図。
図1:3つのシステムと、それぞれの期日。時間前市場の切替が最も近く、清算システムの廃止が最も遠い。出典=JEPX「取引システムの更改について」(2026年9月8日)。作図=BESS NEWS編集部。

公表文は、スポットの現行システムの並行稼働について「それまでに自らシステムを用意するか、本取引所連係システム提供事業者と契約する必要があります」と書いている。連係システム提供事業者の一覧は、公表文の脚注で JEPXの提供事業者ページ が示されている。事業者名や料金体系は公表文には書かれていない。

時間前市場の切替は「受渡日」で切れる

切替の境目は、取引した日ではなく受渡分で引かれている。新システムで取引できるのは10月1日受渡分から、現行システムで取引できるのは9月30日受渡分までである。

現行システムはそこで止まるわけではない。公表文は「その後実績データ等の取得のため10月9日までは稼働します」としている。取引はできないが、実績を取りに行く窓は9日ぶん残る、という設計である。逆に言えば、10月9日を過ぎてから現行システムに実績を取りに戻ることはできない。

9月30日は当日取引の当日でもある。翌日受渡分を扱う時間帯と、当日受渡分を扱う時間帯が同じ日に混在する市場なので、「その日にどちらの画面を開くか」ではなく「その商品の受渡日はいつか」で判断することになる。

見落としやすいのは清算書の取り口

公表文のなかで、運用が止まりうる箇所はここである。「新システムでの売買に伴う清算書は、現行清算システムでは取得することが出来ません。新システムの清算管理より取得頂く必要がありますのでご注意下さい」と明記されている。

受渡日によって清算書の取得先が現行清算システムと新システムの清算管理に分かれることを示した図。
図2:受渡日で清算書の取得先が分かれる。新システムでの売買に伴う清算書は現行清算システムでは取得できない。出典=同上。作図=BESS NEWS編集部。

つまり10月に入ると、9月30日受渡分までの清算書は現行清算システム、10月1日受渡分からの清算書は新システムの清算管理、という二本立てになる。月次で締める側から見ると、1か月ぶんの数字が2か所に分かれる最初の月が10月である。

2027年4月1日以降はさらに形が変わる。清算システムそのものが廃止され、清算書等は各取引システムの清算管理から取得し、決済日で合算して移動金額を確認することになる。公表文は、この合算に「非化石取引も含む」と括弧書きを添えている。

その先にある2027年3月31日

時間前の切替が済んでも、期日はもう一段ある。スポット市場の現行システムの並行稼働と、清算システムの並行稼働が、どちらも2027年3月31日で終わる。

スポット側について公表文が求めているのは、「自らシステムを用意する」か「本取引所連係システム提供事業者と契約する」かのどちらかである。自社で接続を作るか、間に入る事業者を使うかという選択であり、どちらにも準備期間がいる。9月30日の切替に人手を取られている最中に、半年先のこの選択が置き去りになりやすい。

新システムのAPI仕様や接続要件の詳細は、この公表文には書かれていない。そこは未確認である。提供事業者との契約に要する期間も同様で、公表文からは読み取れない。

ベースロード・間接送電権・先渡は「画面だけ」になる

その他システムの扱いは、自動化している事業者には効いてくる。公表文は「2027年3月までに新たな取引用画面を本取引所で用意します(API対応はなし)」としている。括弧書きが短いので読み飛ばしやすいが、意味するところは大きい。

ベースロード取引・間接送電権取引・先渡取引の新しい取引用画面にAPI対応がないこと、預託金制度が検討中であることを示した図。
図3:その他システムは2027年3月までに新しい取引用画面が用意されるが、API対応はない。預託金制度は検討中。出典=同上。作図=BESS NEWS編集部。

ベースロード取引・間接送電権取引・先渡取引を自動発注や自動照合で回している事業者は、2027年3月以降、その部分が画面操作に戻る。清算書についても、各市場(スポット市場)価格との清算書はスポット市場の清算管理から、売買手数料は取引用画面から取得することになる。

預託金制度は、まだ形が決まっていない。公表文は「預託金制度(必要預託金の算出方法等)については、システムを利用しない方法を現在検討しております。検討結果が出次第、ご案内申し上げます」としている。ここは決定ではなく検討中である。算出方法が変わるのか、提出の手段だけが変わるのかも、この文面からは判断できない。

系統用蓄電池の事業者に、どこが効くのか

ここからは一次情報の事実をもとにした編集部の読み解きである。公表文に書かれた事実ではない。

蓄電池は、スポットで組んだ計画を時間前で削り直すことで、実需給に近い時点の誤差を吸収する。時間前がインバランス回避の最後の砦になっている事業者ほど、9月30日の切替が「取引できない時間帯を作らないか」を確認する必要がある。公表文はシステムの停止時間帯には触れていないので、切替当日の運用可能時間は未確認である。

バックオフィス側では、10月の清算書が2か所に分かれる。決済照合を自動化している場合、取得先の分岐を10月1日受渡分で切るロジックが要る。手作業で回している場合は、9月30日受渡分までと10月1日受渡分からで担当の手順書を分けるほうが早い。

2027年3月31日は、スポットの接続そのものの期日である。蓄電池の収益はスポットと時間前の両輪で立つので、ここで接続が途切れると片輪が止まる。自社で作るか事業者に頼むかの判断は、要件が出てから始めると間に合わない可能性がある。

今から備えること

  1. 受渡日で切る。9月30日受渡分までと10月1日受渡分からで、使う取引システムと清算書の取得先を分けて手順書に書く。
  2. 10月9日を予定表に入れる。現行システムから実績データ等を取りに行けるのはこの日までである。必要な実績の洗い出しを9月中に終える。
  3. 10月の決済照合を二本立てで設計する。1か月ぶんの清算書が2か所に分かれる最初の月になる。
  4. 2027年3月31日から逆算する。スポットの現行システムの並行稼働終了までに、自社でシステムを用意するか、連係システム提供事業者と契約するかを決める。契約するなら提供事業者ページから候補を洗う。
  5. API前提の自動化を棚卸しする。ベースロード・間接送電権・先渡にAPI対応はない。画面運用に置き換えたときの工数を今のうちに見積もる。
  6. 預託金は続報を待つ。「システムを利用しない方法を検討中」の段階であり、今できるのは案内が出たときに拾える体制を作っておくことだけである。

数値照合表

本文に出した値と表現を、一次情報の記載と1対1で対照した表である。

#項目本文の値一次情報(出典・該当箇所)
1時間前の新システム稼働日2026年9月30日JEPX 2026年9月8日公表文(時間前市場)
2新システムでの取引開始10月1日受渡分より取引可能JEPX 2026年9月8日公表文(時間前市場)
3現行システムでの取引9月30日受渡分まで取引可能JEPX 2026年9月8日公表文(時間前市場)
4現行システムの稼働終了実績データ等の取得のため10月9日までは稼働JEPX 2026年9月8日公表文(時間前市場)
5清算書の取得先「新システムでの売買に伴う清算書は、現行清算システムでは取得することが出来ません」JEPX 2026年9月8日公表文(時間前市場)
6スポット新システムの稼働2026年4月1日より新システムを稼働JEPX 2026年9月8日公表文(スポット市場)
7スポット現行システムの並行稼働2027年3月31日受渡分までJEPX 2026年9月8日公表文(スポット市場)
8並行稼働終了までにすること「自らシステムを用意するか、本取引所連係システム提供事業者と契約する必要があります」JEPX 2026年9月8日公表文(スポット市場)
9清算システムの並行稼働2027年3月31日までJEPX 2026年9月8日公表文(清算システム)
10清算システムの廃止4月1日以降は廃止JEPX 2026年9月8日公表文(清算システム)
11廃止後の清算書の取り方各取引システムの清算管理から取得し、決済日で合算し移動金額を確認(非化石取引も含む)JEPX 2026年9月8日公表文(清算システム)
12預託金制度「システムを利用しない方法を現在検討しております」JEPX 2026年9月8日公表文(預託金制度)
13その他システムの新画面2027年3月までに新たな取引用画面を用意(API対応はなし)JEPX 2026年9月8日公表文(その他システム)
14その他システムの清算書・手数料清算書はスポット市場の清算管理から、売買手数料は取引用画面より取得JEPX 2026年9月8日公表文(その他システム)

よくある質問

Q1. JEPXの時間前市場は、いつから新システムになるのですか。
新システムは2026年9月30日に稼働し、10月1日受渡分から取引可能になります。現行システムで取引できるのは9月30日受渡分までです。現行システムはその後も実績データ等の取得のため10月9日までは稼働します。
Q2. 切替の境目は、取引した日と受渡日のどちらですか。
受渡分で切れます。公表文は新システムを「10月1日受渡分より取引可能」、現行システムを「9月30日受渡分まで取引可能」としています。取引を行った日ではなく、その商品の受渡日で判断することになります。
Q3. 10月の清算書はどこから取ればよいのですか。
受渡日で取得先が分かれます。公表文は「新システムでの売買に伴う清算書は、現行清算システムでは取得することが出来ません。新システムの清算管理より取得頂く必要があります」としています。9月30日受渡分までは現行清算システム、10月1日受渡分からは新システムの清算管理になります。
Q4. スポット市場はどうなるのですか。
スポット市場の新システムは2026年4月1日からすでに稼働しています。現行システムとの並行稼働が2027年3月31日受渡分までで、それまでに「自らシステムを用意するか、本取引所連係システム提供事業者と契約する必要があります」とされています。
Q5. 清算システムはいつ廃止されるのですか。
2027年3月31日まで並行稼働し、4月1日以降は廃止されます。廃止後は清算書等を各取引システムの清算管理から取得し、決済日で合算して移動金額を確認することになります。この合算には非化石取引も含まれます。
Q6. ベースロード取引や間接送電権取引はAPIで続けられますか。
続けられません。公表文は「2027年3月までに新たな取引用画面を本取引所で用意します(API対応はなし)」としています。ベースロード取引・間接送電権取引・先渡取引を自動化している場合は、画面運用への置き換えが必要になります。
Q7. 預託金の扱いは変わるのですか。
公表文の時点では決まっていません。「預託金制度(必要預託金の算出方法等)については、システムを利用しない方法を現在検討しております。検討結果が出次第、ご案内申し上げます」と記載されており、検討中の段階です。
Q8. 新システムのAPI仕様や接続要件はどこで確認できますか。
2026年9月8日の公表文には記載がありません。本稿執筆時点では未確認です。連係システム提供事業者については公表文の脚注でJEPXの提供事業者ページが示されていますが、事業者名や料金体系は公表文には含まれていません。

編集体制と事実確認プロセス

BESS NEWSの記事はこう作っています

  • BESS NEWSは一次情報主義を採ります。本稿の出典は一般社団法人日本卸電力取引所が自ら公表した文書とページのみで、業界紙・ニュースサイト・プレスリリース配信の二次情報は用いていません。
  • 本稿の日付・期日・引用は、保存した公表文PDF(2026年9月8日・2ページ)の本文から該当箇所を特定して突合しています。「数値照合表」の出典欄に該当節を記載しました。
  • 記載が見当たらない事項は「未確認」と明記し、推測で埋めません。本稿では、新システムのAPI仕様と接続要件、切替当日の運用可能時間、連係システム提供事業者の事業者名と料金体系、預託金の新しい算出方法がこれに当たります。
  • 預託金制度と、その他システムの新しい取引用画面は、公表文の表現どおり「検討中」「2027年3月までに用意」の段階であり、確定した仕様ではありません。
  • 「系統用蓄電池の事業者に、どこが効くのか」の節は、一次情報の事実に基づく編集部の解釈です。確定した見通しではありません。
  • 公表文に記載された問い合わせ担当者の個人名と電話番号は、本稿には転記していません。

出典(一次情報)

安心して選ぶためのJC-STAR★1
            〜BESS関連製品53件を登録番号付きで公開〜BMS/PCS/EMS/ESS関連の★1適合ラベル取得製品(当社再照合:2026-04-17、IPA製品リスト最終更新:2026-04-15)

安心して選ぶためのJC-STAR★1
〜BESS関連製品53件を登録番号付きで公開〜BMS/PCS/EMS/ESS関連の★1適合ラベル取得製品(当社再照合:2026-04-17、IPA製品リスト最終更新:2026-04-15)

2026.04.23

技術・仕様・EMS

技術・仕様・EMS 市場・価格 設計・施工・運用 規制・許認可・安全 制度・政策・審議会

ピックアップ記事

はじめての系統用蓄電池(BESS):役割・3つの市場・安全が5分でわかる

はじめての系統用蓄電池(BESS):役割・3つの市場・安全が5分でわかる

2025.09.21

技術・仕様・EMS

その他記事一覧

はじめての系統用蓄電池(BESS) PCS・BMS・EMSが一目でわかる超入門 最初に覚える4つ:kW・kWh・Cレート・RTE 初心者投資家向け・商品別に"実務でわかる"解説
2026年版 需給調整市場(EPRX)入門 【BESS向け】
JEPX(卸電力市場)入門 スポット/時間前のしくみと系統用蓄電池(BESS)の使い方まで一気に理解 容量市場(OCCTO)とは?
BESSの参加条件と収益の見方を、図解でやさしく解説
系統用蓄電池(BESS)の系統連系ガイド【2025年版】 — 申請から受給開始まで7ステップ — 消防危第200号解説 - リチウムイオン蓄電池の新設置基準
― 箱ごとに指定数量の倍数を合算しない運用・耐火性収納箱の要点解説 ―
意外と間違える:消防危303号の要点
—『離隔距離は各消防判断』と"合算しない"の条件を3分で理解
発電事業「10MWないと事業者になれない?」を正しく理解
BESS(蓄電池)にも対応した電気事業法の解説
民家から◯mは誤解:騒音規制は"測定位置×dB"が正解
民家からの距離基準は存在しないー正しい測定位置とdB値による判断
系統用蓄電池は第一種特定工作物?
— 都市計画法の位置づけと開発許可の要点

最上部へ戻る

168万kWの枠に、1件も応札がなかった サムネイル

168万kWの枠に、1件も応札がなかった

災害で発電所がまとめて落ちたとき、あるいは需要が読みを超えて伸びたとき、すぐ立ち上げられる発電所を休ませたまま残しておく。その維持費を国の仕組みで払う。それが予備電源制度である。O

2026.09.16

市場・価格

同時市場は蓄電池の何を見て、何を見ないのか——SOCは見る、劣化と一次調整力のぶれは見ない サムネイル

同時市場は蓄電池の何を見て、何を見ないのか——SOCは見る、劣化と一次調整力のぶれは見ない

第25回 同時市場の在り方等に関する検討会(2026年9月14日)の資料4 p.65に、蓄電池の運用制約を約定処理でどう扱うかの素案が載った。充放電の上下限とSOCは制約条件として

2026.09.14

市場・価格

判定基準は決まった。ただし全国一律ではない——調整力指令と出力制御指令が重複したときのアセスメント サムネイル

判定基準は決まった。ただし全国一律ではない——調整力指令と出力制御指令が重複したときのアセスメント

EPRX(一般社団法人 電力需給調整力取引所)は2026年9月10日15時、「調整力指令と出力制御指令が重複した場合の取り扱いについて」を公表した。判断の根拠に置かれたのは国の審議

2026.09.10

市場・価格

OCCTOのクライアント証明書が9月30日で失効する——10月に気づいても、もう間に合わない サムネイル

OCCTOのクライアント証明書が9月30日で失効する——10月に気づいても、もう間に合わない

電力広域的運営推進機関(OCCTO)が、システム利用に使うクライアント証明書の有効期限切れについて注意喚起を出した。有効期限は2026年9月30日。広域機関システムとスイッチング支

2026.09.10

市場・価格

9月17日の夜、東京は上下ふたつの出入口が同時にふさがる——EPRXが9月分の取引制約を更新 サムネイル

9月17日の夜、東京は上下ふたつの出入口が同時にふさがる——EPRXが9月分の取引制約を更新

一般社団法人電力需給調整力取引所(EPRX)が2026年9月7日、系統作業等による取引の制約の9月分データを更新した。9月4日に公表した内容からの変更は2か所だけである。東北東京間

2026.09.09

市場・価格

JEPX時間前市場は9月30日に乗り換わる——10月1日受渡分から新システム、清算書の取り口も同じ日に分かれる サムネイル

JEPX時間前市場は9月30日に乗り換わる——10月1日受渡分から新システム、清算書の取り口も同じ日に分かれる

日本卸電力取引所(JEPX)が2026年9月8日、取引システムの更改について現状を整理して公表した。時間前取引の新システムは2026年9月30日に稼働し、10月1日受渡分から取引可

2026.09.09

市場・価格

セルは25年で97%安くなり、生産の85%は中国に寄った——IEAが数えたリチウムイオン電池の25年 サムネイル

セルは25年で97%安くなり、生産の85%は中国に寄った——IEAが数えたリチウムイオン電池の25年

国際エネルギー機関(IEA)が2026年9月7日、コメンタリー「The rise of lithium-ion batteries」を公表した。市場規模は1500億ドル超、需要は2

2026.09.09

市場・価格

「2年前」に出す蓄電池の停止計画——出力可能容量は「管理容量×調整係数」、重加算はペナルティ1.5倍 サムネイル

「2年前」に出す蓄電池の停止計画——出力可能容量は「管理容量×調整係数」、重加算はペナルティ1.5倍

何が起きたか:容量停止計画のマニュアル案4本が意見募集された。

2026.09.07

市場・価格

90時間の想定に実績155時間——容量市場のペナルティ計算式が揺らいでいる サムネイル

90時間の想定に実績155時間
——容量市場のペナルティ計算式が揺らいでいる

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年9月1日の第76回 容量市場の在り方等に関する検討会に、資料5「2025年度包括的検証後の取り組みと各課題における検討の方向性について(電源等区分と需給ひっ迫時に対応するリクワイアメント・ペナルティ)」を提出しました。

2026.09.01

市場・価格

セルの出どころで当落が決まる——長期脱炭素第4回、認定メーカー優先約定の読み方 サムネイル

セルの出どころで当落が決まる——長期脱炭素第4回、認定メーカー優先約定の読み方

長期脱炭素電源オークション第4回で、蓄電池の入札に技術要件でも価格要件でもない新しい関門が加わった。どのメーカーのセルを積むか、である。

2026.09.01

市場・価格

GX-ETSの排出枠取引市場は2027年度秋に開設——板寄せ・約定は1日1回15:00・呼値1円 サムネイル

GX-ETSの排出枠取引市場は2027年度秋に開設
——板寄せ・約定は1日1回15:00・呼値1円

2026年8月26日の第8回 排出量取引制度小委員会(資料3・事務局案)で、GX-ETSの排出枠取引市場を2027年度秋頃に開設する方針と基本設計が示されました。GX推進機構が設置・運営します。

2026.08.28

市場・価格

発電側課金が11月1日から+15〜25%——一般送配電8社が算出単価を公表 サムネイル

発電側課金が11月1日から+15〜25%
——一般送配電8社が算出単価を公表

2026年8月24日、一般送配電事業者8社が、2026年11月1日から適用予定の託送料金の算出単価をいっせいに公表しました。発電側課金(発電設備が系統に電気を流すときに払う託送料金)の基本料金は、いちばん低い東京電力パワーグリッドで+15.1%、いちばん高い北海道電力ネットワークで+25.0%です。

2026.08.28

市場・価格

北海道エリアのインバランス料金単価に誤りの可能性——対象は8月24日、影響量は調査中 サムネイル

北海道エリアのインバランス料金単価に誤りの可能性
——対象は8月24日、影響量は調査中

2026年8月24日17時、北海道電力ネットワークが「インバランス料金単価の算定根拠となるデータの誤りの可能性について」を公表しました。要点は一つです。公表済みのインバランス料金単価そのものに、誤りの可能性がある。誤りの可能性がある期間として示されているのは、2026年8月24日——つまり本日ぶんです。

2026.08.24

市場・価格

中国電力ネットワークが託送料金を届出——2026年11月1日から、蓄電所は充電+0.34円・放電+0.01円/kWh サムネイル

中国電力ネットワークが託送料金を届出
——2026年11月1日から、蓄電所は充電+0.34円・放電+0.01円/kWh

託送料金の改定は、この夏ずっと「審査中」の話でした。一般送配電8社が7月10日に収入の見通しの変更承認申請を出し、料金制度専門会合で審査が進んでいる——そこまでは制度の話です。

2026.08.24

市場・価格

託送料金の値上げは2026年11月1日から——第77回 料金制度専門会合で審査が大詰め サムネイル

託送料金の値上げは2026年11月1日から
——第77回 料金制度専門会合で審査が大詰め

一般送配電8社が出した託送料金の値上げ申請そのものは、7月に本サイトでも基礎を整理しました。本記事はその続報です。申請から1か月半が経ち、審査が最終段階に入りました。

2026.08.24

市場・価格

【蓄電池約13.8万kWが全量落札】容量市場で「落選ゼロ」〜なぜ応札した全電源が選ばれた?〜

【蓄電池約13.8万kWが全量落札】容量市場で「落選ゼロ」
〜なぜ応札した全電源が選ばれた?〜

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年8月6日、2027年度を対象とする容量市場の追加オークション結果を公表しました。約定総容量は4,578,545kW、全9エリアの約定価格は10,361円/kWです。安定電源として登録された蓄電池約13.8万kWも応札し、全量落札したと整理できます。

2026.08.18

市場・価格

容量市場2030年度の参加登録は8月3日開始 ― 事業者情報の受付は8月7日まで、応札は10月13日から サムネイル

容量市場2030年度の参加登録は8月3日開始 ― 事業者情報の受付は8月7日まで、応札は10月13日から

OCCTOが2026年7月30日に公表したメインオークション募集要綱(対象実需給年度2030年度)で、参加登録から約定までの日程が確定した。最初の関門は事業者情報の登録受付で、8月3日から8月7日までの5日間しかない。

2026.07.30

市場・価格

容量市場の上限価格が倍増 ― 2030年度は31,366.5円/kW、指標価格(Net CONE)は20,911円/kW サムネイル

容量市場の上限価格が倍増 ― 2030年度は31,366.5円/kW、指標価格(Net CONE)は20,911円/kW

OCCTOは2026年7月30日、2026年度メインオークション(対象実需給年度2030年度)の需要曲線を決定・公表した。指標価格・上限価格はいずれも前回から+107.6%。倍増の起点はモデルプラントの基準年更新にあり、2030年度の容量収入の前提を組み替える必要がある。

2026.07.30

市場・価格

EPRXが需給調整市場のΔkW上限価格10円への更新を告知 ― 2026年9月1日実需給分から適用 サムネイル

EPRXが需給調整市場のΔkW上限価格10円への更新を告知 ― 2026年9月1日実需給分から適用

電力需給調整力取引所(EPRX)は2026年7月30日、「需給調整市場のΔkW上限価格の更新について」を公表した。第4回電力安定供給ワーキンググループ 資料6の審議結果を受けた一部商品区分の単価更新で、適用は9月1日実需給分からである。

2026.07.30

市場・価格

需給調整市場の価格改定、上限価格が15円→10円で蓄電池の収益はどうなる?【2026年9月1日適用案】〜正式公表前でも、蓄電池ビジネスの収支を「10円前提」で見直すべき理由〜

「容量市場に間に合わない?」〜コード取得済みでも要注意〜 蓄電池事業者が確認すべき【法人名義・参加区分・電源リスト】
〜事業者コードは最大3週間、系統コードは3〜4週間〜OCCTO資料から“参加登録の本当の落とし穴”を整理

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年7月7日、容量オークションへの参加を予定する事業者に対し、事業者コード、系統コード、クライアント証明書を早めに準備するよう注意を呼びかけました。

2026.07.30

市場・価格

需給調整市場の価格改定、上限価格が15円→10円で蓄電池の収益はどうなる?【2026年9月1日適用案】〜正式公表前でも、蓄電池ビジネスの収支を「10円前提」で見直すべき理由〜

需給調整市場の価格改定、上限価格が15円→10円で蓄電池の収益はどうなる?【2026年9月1日適用案】
〜正式公表前でも、蓄電池ビジネスの収支を「10円前提」で見直すべき理由〜

資源エネルギー庁は、2026年7月14日の「第4回 電力安定供給ワーキンググループ」で、需給調整市場の一次調整力・二次調整力①・複合商品の上限価格を、15円から10円へ引き下げる案を示しました。適用時期は、2026年9月1日実需給分からとされています。

2026.07.24

市場・価格

需給調整市場の上限価格を15円から10円へ―2026年9月1日実需給分から適用、蓄電池は値を下げても応札を続ける サムネイル

需給調整市場の上限価格を15円から10円へ―2026年9月1日実需給分から適用、蓄電池は値を下げても応札を続ける

電力安定供給ワーキンググループ第4回の資料6で、事務局は一次・二次①・複合商品の上限価格を現行15円/ΔkW・30分から10円へ引き下げ、2026年9月1日実需給分から適用する案を示した。前日取引化から約3か月たっても応札未達が続いていることが根拠である。

2026.07.14

市場・価格

需給調整市場の2025年度「成績表」 ― 複合商品の総約定量は前年度比約9%減、単価は低下傾向 サムネイル

需給調整市場の2025年度「成績表」 ― 複合商品の総約定量は前年度比約9%減、単価は低下傾向

EPRX(電力需給調整力取引所)は2025年度の取引実績と取引監視レポートを公表した(2026年6月18日)。複合商品の総約定量は前年度比約9%減、北海道を除く平均約定単価はおおむね4円/ΔkW・30分以下で推移。明確な禁止行為は確認されなかったが、高値応札は継続監視の対象とされた。

2026.07.07

市場・価格

【2026年7月1日改定】知らないと損する蓄電池の新ルール!〜申請忘れでペナルティ1

【2026年7月1日改定】知らないと損する蓄電池の新ルール!
〜申請忘れでペナルティ1.5倍も…!事業者必見の7つの注意点〜

2026年6月18日、EPRX(一般社団法人 電力需給調整力取引所)は、需給調整市場の取引規程類を2026年7月1日付で改定すると発表しました。

2026.06.30

市場・価格

容量市場の外側で休止火力を維持する「予備電源」― 募集量は東100万・西68万kW、目安単価14,860円/kW サムネイル

容量市場の外側で休止火力を維持する「予備電源」― 募集量は東100万・西68万kW、目安単価14,860円/kW

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年6月17日、「予備電源募集に係る基本要件(2027年度・2028年度制度適用開始向け)」を公表した。募集量は50Hz東エリア100万kW・60Hz西エリア68万kW、応札単価の目安は直近3回の容量市場メインオークション上限価格の平均14,860円/kWで、2026年8月頃に募集要綱公表・応札が始まる。対象は送電端10万kW以上の安定電源(火力)に限定され、蓄電池は対象外である。

2026.06.17

市場・価格

蓄電池にも追い風?需給調整市場「30分化」で複合商品の応札量30.3%増でも“足りない”理由〜市場参加の広がるチャンスと応札不足と出力制御対応の課題〜

蓄電池にも追い風?需給調整市場「30分化」で複合商品の応札量30.3%増でも“足りない”理由
〜市場参加の広がるチャンスと応札不足と出力制御対応の課題〜

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は、2026年6月9日に第61回「需給調整市場検討小委員会」と第78回「調整力の細分化及び広域調達の技術的検討に関する作業会」の合同会議を開きました。

2026.06.16

市場・価格

120万kWが蓄電池の“稼ぎ場”を変える? EPRX、東京エリアの調整力募集量を見直し

120万kWが蓄電池の“稼ぎ場”を変える? EPRX、東京エリアの調整力募集量を見直し
〜東京電力PGが揚水発電機の調整力を随意契約で確保、市場募集量から控除へ〜

EPRXは、東京エリアで揚水発電機を用いた随意契約が締結されたことに伴い、2026年5月26日実需給分から複合市場商品の募集量を見直すと告知した。

2026.06.04

市場・価格

長期脱炭素電源オークション(2025年度応札)落札電源一覧 ― 系統用蓄電池19件の事業者・案件・容量 サムネイル

長期脱炭素電源オークション(2025年度応札)落札電源一覧 ― 系統用蓄電池19件の事業者・案件・容量

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年5月13日、長期脱炭素電源オークション(応札年度:2025年度・第3回)約定結果の別紙として「落札電源一覧」を公表した。脱炭素電源28件・LNG専焼火力4件の応札事業者名・案件名・電源種・落札容量が一覧化され、脱炭素電源28件のうち19件を系統用蓄電池が占めた。

2026.05.13

市場・価格

長期脱炭素電源オークション(応札年度2025年度)約定結果の詳細 ― 蓄電池落札率46%・年度別分布・セル30%制限 サムネイル

長期脱炭素電源オークション(応札年度2025年度)約定結果の詳細 ― 蓄電池落札率46%・年度別分布・セル30%制限

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年5月13日、長期脱炭素電源オークション(応札年度:2025年度・第3回)の約定結果を公表した。脱炭素電源は約定総容量426.1万kW・約定総額4,748億円/年(過去3年平均)、蓄電池は応札125.1万kW・落札率46%。実需給年度別・発電方式別の落札容量と容量拠出金試算まで収録する公式結果資料である。

2026.05.13

市場・価格

長期脱炭素電源オークションの応札価格監視(2025年度応札) ― 減額約4億円・取下げ約80億円と査定基準 サムネイル

長期脱炭素電源オークションの応札価格監視(2025年度応札) ― 減額約4億円・取下げ約80億円と査定基準

電力・ガス取引監視等委員会は、2026年1月に広域機関が実施した長期脱炭素電源オークション(応札年度:2025年度)について、落札候補全件(23者34電源)の応札価格を監視した結果を公表した。18者26電源に不認容項目を通知し、監視対象の当初約定総額約6,276億円/年に対し減額は約4億円/年、応札取下げ1件に伴う減額は約80億円/年である。

2026.05.13

市場・価格

EPRX需給調整市場 取引規程 2026年7月1日改定案 ― 本則+別冊(二次調整力①・一次調整力・複合約定)を読み解く サムネイル

EPRX需給調整市場 取引規程 2026年7月1日改定案 ― 本則+別冊(二次調整力①・一次調整力・複合約定)を読み解く

電力需給調整力取引所(EPRX)は、需給調整市場の取引規程本則および別冊(二次調整力①・一次調整力・複合約定)について、2026年7月1日改定・同日実施とする改定案(全62ページ)を公表した。取引会員資格・リソース要件・事前審査(実働試験)・入札・約定処理・アセスメント・売買手数料等、蓄電池の市場参加ルールの根幹を定める制度文書である。

2026.05.11

市場・価格

EPRX需給調整市場 取引規程 2026年7月1日改定案 ― 本則+別冊(三次調整力②・三次調整力①・二次調整力②)を読み解く サムネイル

EPRX需給調整市場 取引規程 2026年7月1日改定案 ― 本則+別冊(三次調整力②・三次調整力①・二次調整力②)を読み解く

電力需給調整力取引所(EPRX)は、需給調整市場の取引規程本則および別冊(三次調整力②・三次調整力①・二次調整力②)について、2026年7月1日改定・同日実施とする改定案(全62ページ)を公表した。取引会員資格・リソース要件・事前審査(実働試験)・入札・約定処理・アセスメント・売買手数料等、蓄電池の市場参加ルールの根幹を定める制度文書である。

2026.05.11

市場・価格

容量市場のNet CONE見直しと「2段階シングルプライス(案A-2)」 ― ペナルティレート90時間化と蓄電池への影響 サムネイル

容量市場のNet CONE見直しと「2段階シングルプライス(案A-2)」 ― ペナルティレート90時間化と蓄電池への影響

制度検討作業部会の第114回会合に『第二十五次中間とりまとめ(案)』(全50ページ)が提出された。容量市場のNet CONE(指標価格)を最新の発電コスト検証WG値(約2.05万円/kW・上限約3.1万円/kW)へ見直す方向を整理し、2026年度メインオークションでは影響緩和措置として「2段階シングルプライス(案A-2)」を採用。ペナルティレートZは30時間から90時間へ見直される。

2026.05.08

市場・価格

EPRX、需給調整市場の売買手数料が倍増へ〜2026年度は0.06円/ΔkW・30分、4月1日実需給分から適用〜

EPRX、需給調整市場の売買手数料が倍増へ
〜2026年度は0.06円/ΔkW・30分、4月1日実需給分から適用〜

ePRXは、2026年度の需給調整市場の売買手数料単価を0.06円/ΔkW・30分(税抜)に決定しました。2025年度の0.03円/ΔkW・30分(税抜)から、単価は2倍です。

2026.05.05

市場・価格

長期脱炭素電源オークション(2025年度応札)約定結果 ― 蓄電池は応札125.1万kW・落札率46%、次回検討へ サムネイル

長期脱炭素電源オークション(2025年度応札)約定結果 ― 蓄電池は応札125.1万kW・落札率46%、次回検討へ

資源エネルギー庁と電力広域的運営推進機関(OCCTO)の共同事務局は、第73回容量市場の在り方等に関する検討会の資料3で、長期脱炭素電源オークション(応札年度:2025年度・第3回)の約定結果を報告した。脱炭素電源は約定総容量426.1万kW・約定総額4,748億円/年(過去3年平均)。蓄電池は応札125.1万kW・落札率46%だった。

2026.05.02

市場・価格

IRENA『24/7 Renewables』を読む ― 太陽光・風力+蓄電池の「firm LCOE」が測るファーム化の経済性 サムネイル

IRENA『24/7 Renewables』を読む ― 太陽光・風力+蓄電池の「firm LCOE」が測るファーム化の経済性

国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、変動性の太陽光・風力を蓄電池(BESS)等と組み合わせて「ファーム化」(一定の信頼度で24時間365日供給可能にする)した電力の経済性を、新指標「firm LCOE(ファーム化均等化発電原価)」で評価する報告書を公表した。95%信頼度でのコスト推移(2020〜2035年)と火力との競争力を提示する。

2026.05.01

市場・価格

電取委がJEPX規程変更に異存なし 2026年4月のスポット市場新システムで取引ルールはどう変わるか

電取委がJEPX規程変更に異存なし
2026年4月のスポット市場新システムで取引ルールはどう変わるか

2026-03-23、電取委(電力・ガス取引監視等委員会。電力市場を監視する国の委員会)は、JEPX(日本卸電力取引所)の業務規程変更について、経済産業大臣に「異存なし」と回答しました。JEPX側では、その後の2026-03-30改定版規程が公表されています。

2026.04.28

市場・価格

世界の蓄電池導入は108GW・前年比40%増 ― IEAが“最速成長の電源技術”と位置づけ サムネイル

世界の蓄電池導入は108GW・前年比40%増 ― IEAが“最速成長の電源技術”と位置づけ

国際エネルギー機関(IEA)は年次報告『Global Energy Review 2026』(2026年4月公表)で、2025年に世界で108GWの蓄電池が新規導入され、前年比40%増・2021年比11倍に達したと報告した。LFPが導入の約90%、約80%が系統用(ユーティリティスケール)、中国が約60%を占める。日本の系統用蓄電池の技術選定・放電時間設計・調達戦略の前提となる一次データを読み解く。

2026.04.24

市場・価格

容量市場のNet CONE・上限価格見直し ― 影響緩和は「二段階シングルプライス」案3が有力に サムネイル

容量市場のNet CONE・上限価格見直し ― 影響緩和は「二段階シングルプライス」案3が有力に

資源エネルギー庁は第113回制度検討作業部会(2026年4月3日)の資料5『容量市場について』で、指標価格Net CONEと上限価格の見直しに伴う影響緩和策として案2(Net CONE超はマルチプライス併用)と案3(二段階シングルプライス)を比較し、確実な供給力確保の観点から案3が望ましいと整理した。2027年度実需給向け追加オークションの開催判断、非効率石炭火力の稼働抑制誘導措置もあわせて議論された。

2026.04.03

市場・価格

北海道で蓄電池を需給調整市場に出す前に ― 2入札方式不可・専用線受口上限、5つの参入制約を読み解く サムネイル

北海道で蓄電池を需給調整市場に出す前に ― 2入札方式不可・専用線受口上限、5つの参入制約を読み解く

北海道電力ネットワークは2026年3月12日付(第1版)で、北海道エリアの需給調整市場参加・余力活用契約締結にあたっての同社システム上の参入制約を公表した。単体ネガポジリソース(揚水・蓄電池)の2入札方式不可、専用線オンラインの受口数上限、20超のリスト・パターン不可、片方向のみの余力活用不可、専用線オンラインでの出力変化量指令不可 ― 蓄電池の市場参入・運用に直接効く制約が整理されている。

2026.04.01

市場・価格

起動費は“後から精算”へ ― 需給調整市場の事後精算ルールを説明資料53ページから読み解く サムネイル

起動費は“後から精算”へ ― 需給調整市場の事後精算ルールを説明資料53ページから読み解く

電力需給調整力取引所(EPRX)は、需給調整市場における起動費等および経済差替時の扱いに関する事後精算の説明資料(全53ページ)を2026年4月1日付で修正した。不落ブロックの起動費・最低出力までの機会費用・停止再起動費用を属地TSOと事後精算する運用ルールは2025年4月1日実需給分から適用されており、今回の修正で経済差替分の精算と精算額の公表(第19項)が新たに加わった。

2026.04.01

市場・価格

精算の前提は、この覚書 ― 起動費他事後精算に関する契約書のひな形(全13ページ)を読み解く サムネイル

精算の前提は、この覚書 ― 起動費他事後精算に関する契約書のひな形(全13ページ)を読み解く

需給調整市場で起動費等の事後精算を希望する取引会員が、属地の送配電事業者と締結する『需給調整市場(起動費他事後精算)に関する契約書の覚書』のひな形(2026年4月1日以降版・全13ページ)をEPRXが公開している。不落ブロック・約定間不落・起動費未回収分相当額・経済差替え・等分メリット単価分など30の用語を定義し、精算対象と提出様式を規定する契約実務の一次資料である。

2026.04.01

市場・価格

ルールブック改定、402ページ ― 取引規程(需給調整市場)Ver17の新旧対照表を読み解く サムネイル

ルールブック改定、402ページ ― 取引規程(需給調整市場)Ver17の新旧対照表を読み解く

電力需給調整力取引所(EPRX)は、取引規程(需給調整市場)の2026年4月1日改定(Ver17)の新旧対照表(全402ページ・本則+全6商品別冊)を公表した。第2条(定義)に起動供出機・持ち下げ供出機・起動費単価分・返還区分等を追加し、第36条(差替え)・第44条(返還情報の登録)を改定。起動費等の事後精算ルールと一体で機能する規程整備であり、需給調整市場入札の根幹規程の改定である。

2026.04.01

市場・価格

米国で4時間電池の容量価値が下がる理由 ― FERC 2025 State of the Marketsに見る蓄電池の中心化 サムネイル

米国で4時間電池の容量価値が下がる理由 ― FERC 2025 State of the Marketsに見る蓄電池の中心化

米国連邦エネルギー規制委員会(FERC)のスタッフ報告『2025 State of the Markets』(2026年3月公表)は、2025年に発電容量が56GW増え、系統連系キュー2,130GWの74%を太陽光・蓄電池が占める実態を示した。一方で4時間電池の容量寄与率は95%から85%へ逓減する見通しで、より長い持続時間を求める構造変化が見える。

2026.03.24

市場・価格

需給調整市場×低圧系統連系蓄電池:2026年度の低圧リソース活用・機器個別計測と注意点

需給調整市場×低圧系統連系
蓄電池:2026年度の低圧リソース活用・機器個別計測と注意点

低圧小規模リソースの活用と機器個別計測の制度動向をやさしく解説・低圧の蓄電池で需給調整市場を狙うなら、まず計測の場所(受電点/機器点)が論点。

2026.03.16

市場・価格

需給調整市場への参入手続き全図解 ― 機器個別・低圧リソース導入と機器点計量フローの新設(2026年3月14日施行) サムネイル

需給調整市場への参入手続き全図解 ― 機器個別・低圧リソース導入と機器点計量フローの新設(2026年3月14日施行)

電力需給調整力取引所(EPRX)は、需給調整市場への参入から入札・運用・精算までの全業務フローを定めた取引ガイド別紙『業務フロー』(全70ページ)を2026年3月14日に改定・施行した。機器個別・低圧リソースの導入、機器単位の計量(機器点計量)、派生パターン変更のフローが新たに整理され、より小規模・分散的な蓄電池リソースの参入の道が広がる。

2026.03.14

市場・価格

需給調整市場5商品のスペックと時刻表 ― 全商品前日取引化・入札開始30分前倒しへ(第6版) サムネイル

需給調整市場5商品のスペックと時刻表 ― 全商品前日取引化・入札開始30分前倒しへ(第6版)

電力需給調整力取引所(EPRX)が2026年3月13日に公表した『需給調整市場の商品要件と取引スケジュール』第6版を解説する。一次〜三次調整力②の応動時間・継続時間・回線・最低入札量などの技術要件と、全商品前日取引化・入札開始30分前倒しに伴う取引スケジュールの改定点を、系統用蓄電池の応札商品選定の観点で整理した。

2026.03.13

市場・価格

需給調整市場への参入準備 ― 契約締結まで工事不要で約6ヶ月、専用線なら約15ヶ月の工程を読む サムネイル

需給調整市場への参入準備 ― 契約締結まで工事不要で約6ヶ月、専用線なら約15ヶ月の工程を読む

電力需給調整力取引所(EPRX)が公表する『(参考)事前準備が必要な内容』第10版(2026年3月13日以降適用・全15ページ)を解説する。需給調整市場への参入に必要な標準スケジュール、簡易指令システム/専用線オンラインの工事要否・工期・通信仕様・セキュリティ要件を、系統用蓄電池の参入計画の観点で整理した。

2026.03.13

市場・価格

長期脱炭素オークション第4回 ― 蓄電池は「認定セル優先約定」へ、製造国30%制限は廃止 サムネイル

長期脱炭素オークション第4回 ― 蓄電池は「認定セル優先約定」へ、製造国30%制限は廃止

資源エネルギー庁は制度検討作業部会 第112回(2026年3月4日)の資料3で、長期脱炭素電源オークション第4回入札に向けた蓄電池の約定方法を提示した。経済安全保障推進法の供給確保計画の認定を受けたメーカー製セルを使うリチウムイオン蓄電池案件を優先的に約定し、第3回で導入したセル製造国30%制限ルールは適用しない方針である。

2026.03.04

市場・価格

容量市場のNet CONE見直し ― 上限価格が約3.0万円/kWへ、蓄電池の容量収入の天井が動く サムネイル

容量市場のNet CONE見直し ― 上限価格が約3.0万円/kWへ、蓄電池の容量収入の天井が動く

資源エネルギー庁は制度検討作業部会 第112回(2026年3月4日)の資料5で、容量市場の指標価格(Net CONE)を最新の発電コスト検証WG値(2.05万円/kW、上限価格約3.0万円/kW)に見直す案と、容量拠出金負担の影響緩和措置(シングルプライス領域に上限を設定する案A-2を推奨)を議論した。目標調達量も諸元見直しで+584万kW増加する。

2026.03.04

市場・価格

東京電力PG管内で初の再エネ出力制御を指示 ― 揚水619万kWでも余る昼、蓄電池に追い風 サムネイル

東京電力PG管内で初の再エネ出力制御を指示 ― 揚水619万kWでも余る昼、蓄電池に追い風

東京電力パワーグリッドは2026年3月1日、優先給電ルール(送配電等業務指針第174条)に基づき、管内で初めてとなる再生可能エネルギーの出力制御を指示した。好天で太陽光が高出力・需要が低い見通しとなり、火力抑制・揚水運転・域外送電でも供給過剰と判断。出力制御は同日11時から16時に実施された。

2026.03.01

市場・価格

東京電力PG管内初の再エネ出力制御 実績速報 ― 制御量184万kW、揚水617万kW動員後もなお余った昼 サムネイル

東京電力PG管内初の再エネ出力制御 実績速報 ― 制御量184万kW、揚水617万kW動員後もなお余った昼

東京電力パワーグリッドは、管内初となる再エネ出力制御を実施した2026年3月1日の実績速報値を公表した。再エネ出力制御量は184万kW、出力制御期間は11時から16時。揚水617万kWを動員してもなお余った昼の電気の規模を、実数で示すレポートである。

2026.03.01

市場・価格

IEA『Electricity 2026』の系統用バッテリー特集 ― 2024年63GW増設・累計124GW・コスト約150ドル/kWh サムネイル

IEA『Electricity 2026』の系統用バッテリー特集 ― 2024年63GW増設・累計124GW・コスト約150ドル/kWh

国際エネルギー機関(IEA)の年次電力市場報告『Electricity 2026 – Analysis and forecast to 2030』(全225ページ)は、予測期間を従来の3年から2026年〜2030年の5年に拡張し、グリッドとフレキシビリティを特集章に据えた。系統用バッテリーは2024年に63GWを増設して累計124GWに到達し、プロジェクトコストは約40%低下して約150ドル/kWhに。コスト低下と裏腹に、系統接続・許認可の多年度遅延と収益変動という課題も明示されている。

2026.02.19

市場・価格

長期脱炭素電源オークション(脱炭素オークション)とは?“20年kW収入”の仕組みと、還付・リスクをやさしく整理

長期脱炭素電源オークション(脱炭素オークション)とは?
“20年kW収入”の仕組みと、還付・リスクをやさしく整理

買うのはkW(出せる力)発電量(kWh)とは別モノ。将来の供給力を確保する制度。 落札=ゴールではない供給開始・要件遵守・監視対応までが事業の本番。入金は「満額」ではない支払金額 = 容量確保契約金額− (還付/控除 + ペナルティ等)

2026.01.06

市場・価格

容量市場メインオークション約定結果(2029年度)― 約定総額2兆2,094億円・全エリア指標価格超・蓄電池169万kW サムネイル

容量市場メインオークション約定結果(2029年度)― 約定総額2兆2,094億円・全エリア指標価格超・蓄電池169万kW

電力広域的運営推進機関(OCCTO)が公表した対象実需給年度2029年度のメインオークション約定結果は、約定総容量1億6,608万kW、経過措置を踏まえた約定総額2兆2,094億円となった。市場分断により約定価格は4ブロックに分かれ、いずれも指標価格(Net CONE 10,075円/kW)を上回った。蓄電池は放電可能時間3時間以上で安定電源として参加でき、応札容量は169万kW(全方式の1.0%)である。

2026.01.02

市場・価格

JEPX(卸電力市場)入門 スポット/時間前のしくみと系統用蓄電池(BESS)の使い方まで一気に理解

JEPX(卸電力市場)入門 スポット/時間前のしくみと系統用蓄電池(BESS)の使い方まで一気に理解

JEPX(日本卸電力取引所)の基礎を、スポットと時間前の違いから価格の決まり方、BESSの使いどころまで一気に解説。最小単位・手数料・リスクにも触れ、初導入でも判断できます。

2025.10.19

市場・価格

容量市場(OCCTO)とは?BESSの参加条件と収益の見方を、図解でやさしく解説

容量市場(OCCTO)とは?
BESSの参加条件と収益の見方を、図解でやさしく解説

容量市場は将来の供給力(kW)をオークションで前倒し確保し、約定価格は需要曲線と供給曲線の交点で決まります(エリア分断時は1.5倍上限あり)。 BESSは期待容量1,000kW以上・放電3時間以上で安定電源として参加でき、落札対価は月割(12分割)で支払われます。

2025.10.19

市場・価格

初心者投資家向け・商品別に実務でわかる解説2026年版 需給調整市場(EPRX)入門 【BESS向け】

初心者投資家向け・商品別に"実務でわかる"解説
2026年版 需給調整市場(EPRX)入門 【BESS向け】

このスライドでは、需給調整市場(EPRX)の基本から、各商品の詳細仕様、実務参入のポイントまで、段階的に解説します。

2025.09.21

市場・価格

脱炭素社会のキーテクノロジーである「系統用蓄電池(BESS)」のビジネスに特化した専門情報メディアです。

再生可能エネルギーの導入が加速する一方、その制度や技術は複雑で、変化のスピードも速まっています。
当メディアでは、系統用蓄電池の基礎知識はもちろん、FIT・FIP制度それぞれに対応した併設モデルの解説、需給調整市場や容量市場といったビジネスの現場、さらには関連法規や実務上の注意点まで、専門的かつ分かりやすく解説します。

これから事業を始める方の最初の羅針盤として、そして既に事業に取り組む方の情報収集の拠点として、皆様のビジネスを力強く後押しする情報をお届けしてまいります。