株式会社エコ革|系統用蓄電池の情報発信サイトBESS media 株式会社エコ革|系統用蓄電池の情報発信サイトBESS media

エネルギー業界の今を発信する系統用蓄電池(BESS)ニュース
通称:ベスニュース
(本サイトに掲載している記事は、転載・引用が可能です。)

MENU

作成日:2026.08.24

更新日:

上級

市場・価格

※本記事は、作成日または最終更新日時点で公表されている制度情報・数値・資料に基づいて作成しています。

中国電力ネットワークが託送料金を届出
——2026年11月1日から、蓄電所は充電+0.34円・放電+0.01円/kWh

中国電力ネットワークが託送料金を届出——2026年11月1日から、蓄電所は充電+0.34円・放電+0.01円/kWh サムネイル

託送料金の改定は、この夏ずっと「審査中」の話でした。一般送配電8社が7月10日に収入の見通しの変更承認申請を出し、料金制度専門会合で審査が進んでいる——そこまでは制度の話です。

この記事を読む価値(中国エリアに案件を持つ事業者へ)

2026年8月24日、中国エリアではその先へ進みました。中国電力ネットワークが託送供給等約款の変更を届出し、経済産業省が同日「受理」を公表しました。実施日は2026年11月1日。そして届出には、実際の単価が付いています。

系統用蓄電池にとって、託送料金は他人事ではありません。充電するときも、放電するときも、託送を払う側にいるからです。

この記事でいちばん言いたいこと

中国エリアの託送料金の値上げは、審査中の話ではなく届出済みの話になった。届出は行政の裁量的判断を経ずに効力を持つため、実施日2026年11月1日はほぼ動かない。蓄電所は充電側で高圧+0.34円/kWh、放電側で+0.01円/kWhを負担する。

実施日
2026年11月1日
届出日 2026年8月24日
高圧(充電側に効く)
4.62 → 4.96
円/kWh・税抜(+0.34)
発電側(放電側に効く)
0.48 → 0.49
円/kWh・税抜(+0.01)
全体
5.66 → 6.29
円/kWh・税抜(+0.62)

1. 何が決まったのか——届出と認可の違い

やさしい説明
中国電力ネットワークの託送供給等約款の変更が電気事業法第18条第5項の届出であり、一般送配電8社の収入の見通しの変更承認申請とは手続の性質が異なることを示したインフォグラフィック
図A:本件は届出(第18条第5項)。上流の収入見通しの変更承認申請とは手続が違う。
出典:中国電力ネットワークの届出/経済産業省「変更届出を受理しました」(2026年8月24日)。

2026年8月24日、中国電力ネットワークは電気事業法第18条第5項に基づき、託送供給等約款の変更を経済産業大臣へ届出しました。同じ日、経済産業省もニュースリリース「中国電力ネットワーク株式会社から託送供給等約款の変更届出を受理しました」を掲出しています。

図1:申請(審査中)と届出(実施確定)は別の手続 2026年7月10日 一送8社が収入の見通しの 変更承認申請(第17条の2第4項) 中国NWは「検討開始」を告知 2026年8月24日 中国NWが約款変更を届出 (電気事業法 第18条第5項) 経済産業省が同日「受理」を公表 2026年11月1日 実施 適用期間は2028年3月まで 認可申請=行政の判断を待つ 「そうなるかもしれない」の段階 届出=裁量的判断を経ず効力を持つ 「そうなる」の段階=実施日はほぼ動かない 本件は収入の見通し(上流)に沿って自社の約款を書き換える下流の工程
図1:同じ託送料金の話でも、上流の変更承認申請はまだ審査段階。本件はその下流で届出まで進んでいる。

ここで押さえておきたいのが、「届出」であって「認可申請」ではないという点です。届出は、行政の裁量的判断を経ずに効力を持つ手続です。つまり、実施日として示された2026年11月1日はほぼ動きません。

この違いは実務上とても大きい。同じ託送料金の話でも、一般送配電8社が7月10日に出した「託送供給等に係る収入の見通し」の変更承認申請(電気事業法第17条の2第4項)は、いまも審査の段階にあります。収入の枠を国に承認してもらう手続だからです。

一方、本件はその下流にあたります。収入の枠に沿って自社の約款(=実際の料金表)を書き換え、届け出る工程です。中国電力ネットワークは2026年7月10日に「検討開始」を告知したうえで、8月24日に届出しました。

だから何が言いたいか。審査段階の情報は「そうなるかもしれない」ですが、届出済みの情報は「そうなる」です。中国エリアについては、11月1日を前提に数字を直す段階に入りました。

2. 新しい単価はいくらか(区分別の一覧)

やさしい説明
中国電力ネットワークの改定後単価として低圧9.34から10.46円、高圧4.62から4.96円、特別高圧1.75から2.11円、発電側0.48から0.49円、全体5.66から6.29円を区分別に示したインフォグラフィック
図B:低圧・高圧・特別高圧・発電側・全体の区分別単価(2026年11月〜2028年3月)。
出典:届出に添付された別紙2(単価表)。いずれも税抜の平均単価。

届出に添付された別紙2(単価表)に区分別の単価が示されています。2026年11月から2028年3月までの平均単価(円/kWh・税抜)は次のとおりです。

図2:区分別の平均単価(円/kWh・税抜/2026年11月〜2028年3月) 区分 現行 → 改定後(橙が増加分・同一縮尺) 低圧 9.34 → 10.46 高圧 4.62 → 4.96 特別高圧 1.75 → 2.11 発電側 0.48 → 0.49 全体 5.66 → 6.29 出典:中国電力ネットワーク 託送供給等約款の変更届出 別紙2 単価表(2026年8月24日)
図2:低圧の増加分(橙)は高圧の3倍以上。発電側の増加分は目視できるかどうかという幅。
区分現行改定後
低圧9.3410.46+1.12
高圧4.624.96+0.34
特別高圧1.752.11+0.36
発電側0.480.49+0.01
全体5.666.29+0.62

変更理由は、レベニューキャップ制度 第1規制期間(2023〜2027年度)の料金収入変動分の反映です。

この表で目を引くのは、上げ幅の偏りです。低圧の+1.12円/kWhは、高圧の+0.34円/kWhの3倍以上にあたります。一方で発電側は+0.01円/kWhにとどまり、充電側(高圧)の30分の1という水準です。

上記は平均単価です。自社案件の受電電圧区分・契約種別ごとの正確な単価は、別紙2の単価表で確認する必要があります。契約種別によって適用される単価は異なります。
だから何が言いたいか。「託送料金が上がる」を一律の話として扱うと見誤ります。どの区分で受電しているかで、影響の大きさが3倍以上違うからです。

3. 蓄電所には「充電側」と「放電側」の両方で効く

やさしい説明
系統用蓄電池が充電側で0.34円/kWh、放電側で0.01円/kWhの上昇を負担し、1MWhの充放電あたり合計約350円の増加になることを示したインフォグラフィック
図C:上げ幅は充電側0.34円、放電側0.01円で34倍の差。1MWhあたり合計約350円。
金額の大小はスプレッドの幅との比較で決まる。需給調整市場の応札採算の前提にも同時に効く。

系統用蓄電池は、電気を買って充電し、価格の高い時間帯に放電して売ります。その差額(スプレッド)が収益の源泉です。そして託送料金は、このスプレッドの入口と出口の両方に噛んでいます。

図3:託送コストは充電側にも放電側にもかかる(中国エリア・2026年11月1日から) 系統用蓄電池 買って貯めて売る 系統から受電 =需要家の立場 充電 接続供給の託送料金 高圧 4.62 → 4.96 系統へ送電 =発電の立場 放電 発電側課金 0.48 → 0.49 送り出すだけの電源と違い、蓄電池は入口でも出口でも託送を負担する ただし上げ幅は充電側 0.34円 / 放電側 0.01円=34倍の差
図3:太陽光のように「送り出すだけ」なら片側にしか効かない。蓄電池は買って売る商売なので両側に効く。

充電するとき

系統から電気を受け取る側、つまり需要家の立場にあります。ここには接続供給の託送料金がかかります。高圧受電なら 4.62 → 4.96円/kWh(+0.34) です。

放電するとき

系統に電気を送り出す側、つまり発電の立場にあります。ここには発電側課金がかかります。0.48 → 0.49円/kWh(+0.01) です。

増え方は対称ではない

太陽光発電のように「送り出すだけ」の電源であれば、託送コストは片側にしか効きません。蓄電池は買って売る商売なので、入口で増え、出口でも増えます。ただし上げ幅で見れば充電側が0.34円、放電側が0.01円で、34倍の差があります。

だから何が言いたいか。託送料金の値上げは、蓄電所にとって「放電コスト」の問題より「充電コスト」の問題です。対策を考える順番も、そこから決まります。

4. 1MWh充放電あたりいくら増えるのか

やさしい説明

単価の差を、事業の単位に換算します。受電電圧が高圧の場合、1MWh(=1,000kWh)の充放電あたりの増加は次のとおりです。

図4:1MWh充放電あたりの託送コスト増(受電電圧が高圧の場合) 充電側(+0.34円/kWh) 約340円 0.34 × 1,000kWh 放電側(+0.01円/kWh) 約10円 0.01 × 1,000kWh 1MWh充放電あたり 約350円 効くのはサイクル数の掛け算のあと 1日1サイクルなら年間365MWh分/2サイクルなら倍。稼働率が高い案件ほど影響額は大きい
図4:単価差は0.35円/kWhだが、サイクル数に比例して積み上がる。

金額として大きいか小さいかは、スプレッドの幅との比較で決まります。1MWhの充放電で稼げる差額が何千円の単位であれば、350円は無視できない比率です。しかもサイクル数に比例して積み上がる性質を持ちます。1日1サイクルなら年間で365MWh分、2サイクルなら倍です。

需給調整市場に応札している場合は、応札採算の前提にも直接効きます。アービトラージのスプレッド前提と、需給調整市場の採算が、同時に動くということです。

だから何が言いたいか。単価の差は0.35円/kWhですが、効くのはサイクル数の掛け算のあとです。運転計画の稼働率が高い案件ほど、影響額は大きくなります。

5. 他エリアはどうなっているのか

やさしい説明

託送料金の改定は中国エリアだけの話ではありません。エリアごとに手続の進み方が違います。

図5:エリアごとに手続の進み方が違う 2026年7月22日 認可 先行している5社 北陸 / 関西 / 四国 / 沖縄 / 中部 2026年8月24日 届出 本記事の対象 中国電力ネットワーク (7月10日に「検討開始」を告知したうえで届出) 未確認 執筆時点 上記以外のエリアの届出状況は一次情報で確認できていない
図5:全国一律のスケジュールではない。案件の所在エリア単位で確認する作業が要る。

2026年7月22日に認可を得た 北陸・関西・四国・沖縄・中部 の各社が先行しています。中国電力ネットワークは2026年7月10日に検討開始を告知したうえで、8月24日に届出を行いました。

それ以外のエリアは未確認です。本記事の執筆時点で、上記以外のエリアの届出状況は一次情報から確認できていません。一次情報で確認できていない事項を推測で埋めることはしません。複数エリアに案件を持つ事業者は、自社の関係エリアについて各社の公表ページを個別に追う必要があります。
だから何が言いたいか。全国一律のスケジュールではありません。エリアごとに「いつから・いくら」が違うため、案件の所在エリア単位で確認する作業が要ります。

6. 11月1日までにやるべきこと

やさしい説明

実施日が確定しているため、やることは明確です。

図6:2026年11月1日までの実務 1 別紙2(単価表)で自社案件の受電電圧区分・契約種別の新単価を確認する 2 託送費を収支モデルへ反映し、スプレッド前提を再計算する 期限:2026年10月31日 3 他エリア(未届出社)の託送供給等約款変更届出の有無を追跡する 4 オフテイク契約・需要家契約に託送料金改定のパススルー条項があるかを確認する
図6:2だけが明確な期限を持つ。4は単価の確認とは別の作業になる。
  1. 別紙2(単価表)をダウンロードし、自社案件の受電電圧区分・契約種別の新単価を確認する。本記事に載せた数値は平均単価です。契約種別によって適用される単価は異なります。
  2. 2026年11月1日以降の託送費を収支モデルへ反映し、スプレッド前提を再計算する。期限の目安は2026年10月31日です。
  3. 他エリア(未届出社)の託送供給等約款変更届出の有無を追跡する。複数エリアに案件がある場合は、エリア単位で確認します。
  4. オフテイク契約・需要家契約に託送料金改定のパススルー条項があるかを確認する。改定分を誰が負担するのかが契約書のどこにも書かれていないケースは、実務上めずらしくありません。
だから何が言いたいか。4のパススルー条項の確認だけは、単価の確認とは別の作業です。数字を直しても、契約で誰が飲むのかが決まっていなければ、収支は確定しません。

よくある質問

中国電力ネットワークの託送料金はいつから上がりますか。

実施日は2026年11月1日です。2026年8月24日に電気事業法第18条第5項に基づく託送供給等約款の変更届出が行われ、経済産業省も同日「中国電力ネットワーク株式会社から託送供給等約款の変更届出を受理しました」というニュースリリースを掲出しています。

新しい平均単価はいくらですか。

2026年11月から2028年3月までの平均単価(円/kWh・税抜)は、低圧が9.34から10.46(+1.12)、高圧が4.62から4.96(+0.34)、特別高圧が1.75から2.11(+0.36)、発電側が0.48から0.49(+0.01)、全体が5.66から6.29(+0.62)です。

「届出」と「認可」はどう違うのですか。

届出は行政の裁量的判断を経ずに効力を持つ手続です。認可申請とは異なるため、実施日として示された2026年11月1日はほぼ動きません。

系統用蓄電池にはどのように効きますか。

蓄電池は放電時に発電側課金、充電時に接続供給の託送料金を負担します。したがって高圧受電の案件では、充電側で+0.34円/kWh、放電側で+0.01円/kWhのコスト増が同時に効きます。

1MWhの充放電あたりいくら増えるのですか。

受電電圧が高圧の場合、1MWh充放電あたり約340円(充電側)と約10円(放電側)の増加に相当します。

なぜ託送料金が上がるのですか。

変更理由はレベニューキャップ制度の第1規制期間(2023〜2027年度)における料金収入変動分の反映です。上流には2026年7月10日に一般送配電8社が行った「託送供給等に係る収入の見通し」の変更承認申請(電気事業法第17条の2第4項)があります。

他のエリアはどうなっていますか。

2026年7月22日に認可を得た北陸・関西・四国・沖縄・中部の各社が先行しています。中国電力ネットワークは2026年7月10日に検討開始を告知したうえで、8月24日に届出を行いました。それ以外のエリアの届出状況は本記事の執筆時点で確認できていません。

自社案件の正確な単価はどこで確認できますか。

中国電力ネットワークが公表した別紙2の単価表(PDF・424,250バイト)に区分別の単価が掲載されています。受電電圧区分・契約種別ごとの単価は同資料で確認してください。本記事に記載しているのは平均単価です。

まとめ

  • 中国電力ネットワークが2026年8月24日、電気事業法第18条第5項に基づき託送供給等約款の変更を届出した。経済産業省も同日、受理を公表している。
  • 実施日は2026年11月1日。届出は行政の裁量的判断を経ずに効力を持つため、実施日はほぼ動かない。
  • 2026年11月〜2028年3月の平均単価(円/kWh・税抜)は、低圧9.34→10.46、高圧4.62→4.96、特別高圧1.75→2.11、発電側0.48→0.49、全体5.66→6.29。
  • 変更理由はレベニューキャップ制度 第1規制期間(2023〜2027年度)の料金収入変動分の反映。上流は2026年7月10日の一般送配電8社による収入の見通しの変更承認申請。
  • 系統用蓄電池は充電時に接続供給の託送料金、放電時に発電側課金を負担する。高圧受電なら1MWh充放電あたり約340円+約10円の増加。
  • 他エリアは2026年7月22日に認可を得た北陸・関西・四国・沖縄・中部が先行。それ以外の届出状況は執筆時点で未確認。

編集部の見立て・今後の展望

独自分析
  • 上げ幅の配分が示唆的です。発電側+0.01円/kWhに対し低圧+1.12円/kWh——負担は需要側に厚く配分されています。蓄電所は充電時に需要側の立場に立つため、この配分は蓄電所に不利な方向に働きます。
  • 低圧の上げ幅が高圧の3倍以上という点は、低圧の系統用蓄電池を検討している事業者にとって重い数字です。中国エリアでは、低圧BESSの事業性が相対的に厳しくなる方向です。
  • 「審査中の申請」と「届出済みの約款」を同じ確度で扱うと、事業判断を誤ります。同じ制度ラインでも手続段階で確度が違うという点は、他エリアの情報を読むときにも効く見方です。

上記は届出資料および経済産業省の公表に基づく編集部の解釈であり、確定情報ではありません。2026年8月24日時点の見立てです。

発行・監修

系統用蓄電池(BESS)に関する国内外の一次情報を毎日モニタリングし、制度・市場・安全の3領域で解説しています。
一次情報主義
官公庁・送配電事業者・市場運営機関が公表した原典のみを根拠とし、業界紙・ブログ等の二次情報は本文に採録しません。
毎日更新
監視対象機関を毎営業日すべて確認し、更新の有無を記録しています。確認できていない事項は「未確認」と明示します。
訂正方針
誤りが判明した場合は本文を修正のうえ、ページ下部の更新ログに訂正内容と日付を残します。記述の差し替えを黙って行いません。

出典(一次情報)

更新ログ:2026-08-24 初版公開(届出資料の記載に基づく。中国電力ネットワーク以外の未届出エリアの状況は未確認のため未記載)

安心して選ぶためのJC-STAR★1
            〜BESS関連製品53件を登録番号付きで公開〜BMS/PCS/EMS/ESS関連の★1適合ラベル取得製品(当社再照合:2026-04-17、IPA製品リスト最終更新:2026-04-15)

安心して選ぶためのJC-STAR★1
〜BESS関連製品53件を登録番号付きで公開〜BMS/PCS/EMS/ESS関連の★1適合ラベル取得製品(当社再照合:2026-04-17、IPA製品リスト最終更新:2026-04-15)

2026.04.23

技術・仕様・EMS

技術・仕様・EMS 市場・価格 設計・施工・運用 規制・許認可・安全 制度・政策・審議会

ピックアップ記事

はじめての系統用蓄電池(BESS):役割・3つの市場・安全が5分でわかる

はじめての系統用蓄電池(BESS):役割・3つの市場・安全が5分でわかる

2025.09.21

技術・仕様・EMS

その他記事一覧

はじめての系統用蓄電池(BESS) PCS・BMS・EMSが一目でわかる超入門 最初に覚える4つ:kW・kWh・Cレート・RTE 初心者投資家向け・商品別に"実務でわかる"解説
2026年版 需給調整市場(EPRX)入門 【BESS向け】
JEPX(卸電力市場)入門 スポット/時間前のしくみと系統用蓄電池(BESS)の使い方まで一気に理解 容量市場(OCCTO)とは?
BESSの参加条件と収益の見方を、図解でやさしく解説
系統用蓄電池(BESS)の系統連系ガイド【2025年版】 — 申請から受給開始まで7ステップ — 消防危第200号解説 - リチウムイオン蓄電池の新設置基準
― 箱ごとに指定数量の倍数を合算しない運用・耐火性収納箱の要点解説 ―
意外と間違える:消防危303号の要点
—『離隔距離は各消防判断』と"合算しない"の条件を3分で理解
発電事業「10MWないと事業者になれない?」を正しく理解
BESS(蓄電池)にも対応した電気事業法の解説
民家から◯mは誤解:騒音規制は"測定位置×dB"が正解
民家からの距離基準は存在しないー正しい測定位置とdB値による判断
系統用蓄電池は第一種特定工作物?
— 都市計画法の位置づけと開発許可の要点

最上部へ戻る

「2年前」に出す蓄電池の停止計画——出力可能容量は「管理容量×調整係数」、重加算はペナルティ1.5倍 サムネイル

「2年前」に出す蓄電池の停止計画——出力可能容量は「管理容量×調整係数」、重加算はペナルティ1.5倍

何が起きたか:容量停止計画のマニュアル案4本が意見募集された。

2026.09.07

市場・価格

90時間の想定に実績155時間——容量市場のペナルティ計算式が揺らいでいる サムネイル

90時間の想定に実績155時間
——容量市場のペナルティ計算式が揺らいでいる

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年9月1日の第76回 容量市場の在り方等に関する検討会に、資料5「2025年度包括的検証後の取り組みと各課題における検討の方向性について(電源等区分と需給ひっ迫時に対応するリクワイアメント・ペナルティ)」を提出しました。

2026.09.01

市場・価格

セルの出どころで当落が決まる——長期脱炭素第4回、認定メーカー優先約定の読み方 サムネイル

セルの出どころで当落が決まる——長期脱炭素第4回、認定メーカー優先約定の読み方

長期脱炭素電源オークション第4回で、蓄電池の入札に技術要件でも価格要件でもない新しい関門が加わった。どのメーカーのセルを積むか、である。

2026.09.01

市場・価格

GX-ETSの排出枠取引市場は2027年度秋に開設——板寄せ・約定は1日1回15:00・呼値1円 サムネイル

GX-ETSの排出枠取引市場は2027年度秋に開設
——板寄せ・約定は1日1回15:00・呼値1円

2026年8月26日の第8回 排出量取引制度小委員会(資料3・事務局案)で、GX-ETSの排出枠取引市場を2027年度秋頃に開設する方針と基本設計が示されました。GX推進機構が設置・運営します。

2026.08.28

市場・価格

発電側課金が11月1日から+15〜25%——一般送配電8社が算出単価を公表 サムネイル

発電側課金が11月1日から+15〜25%
——一般送配電8社が算出単価を公表

2026年8月24日、一般送配電事業者8社が、2026年11月1日から適用予定の託送料金の算出単価をいっせいに公表しました。発電側課金(発電設備が系統に電気を流すときに払う託送料金)の基本料金は、いちばん低い東京電力パワーグリッドで+15.1%、いちばん高い北海道電力ネットワークで+25.0%です。

2026.08.28

市場・価格

北海道エリアのインバランス料金単価に誤りの可能性——対象は8月24日、影響量は調査中 サムネイル

北海道エリアのインバランス料金単価に誤りの可能性
——対象は8月24日、影響量は調査中

2026年8月24日17時、北海道電力ネットワークが「インバランス料金単価の算定根拠となるデータの誤りの可能性について」を公表しました。要点は一つです。公表済みのインバランス料金単価そのものに、誤りの可能性がある。誤りの可能性がある期間として示されているのは、2026年8月24日——つまり本日ぶんです。

2026.08.24

市場・価格

中国電力ネットワークが託送料金を届出——2026年11月1日から、蓄電所は充電+0.34円・放電+0.01円/kWh サムネイル

中国電力ネットワークが託送料金を届出
——2026年11月1日から、蓄電所は充電+0.34円・放電+0.01円/kWh

託送料金の改定は、この夏ずっと「審査中」の話でした。一般送配電8社が7月10日に収入の見通しの変更承認申請を出し、料金制度専門会合で審査が進んでいる——そこまでは制度の話です。

2026.08.24

市場・価格

託送料金の値上げは2026年11月1日から——第77回 料金制度専門会合で審査が大詰め サムネイル

託送料金の値上げは2026年11月1日から
——第77回 料金制度専門会合で審査が大詰め

一般送配電8社が出した託送料金の値上げ申請そのものは、7月に本サイトでも基礎を整理しました。本記事はその続報です。申請から1か月半が経ち、審査が最終段階に入りました。

2026.08.24

市場・価格

【蓄電池約13.8万kWが全量落札】容量市場で「落選ゼロ」〜なぜ応札した全電源が選ばれた?〜

【蓄電池約13.8万kWが全量落札】容量市場で「落選ゼロ」
〜なぜ応札した全電源が選ばれた?〜

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年8月6日、2027年度を対象とする容量市場の追加オークション結果を公表しました。約定総容量は4,578,545kW、全9エリアの約定価格は10,361円/kWです。安定電源として登録された蓄電池約13.8万kWも応札し、全量落札したと整理できます。

2026.08.18

市場・価格

容量市場2030年度の参加登録は8月3日開始 ― 事業者情報の受付は8月7日まで、応札は10月13日から サムネイル

容量市場2030年度の参加登録は8月3日開始 ― 事業者情報の受付は8月7日まで、応札は10月13日から

OCCTOが2026年7月30日に公表したメインオークション募集要綱(対象実需給年度2030年度)で、参加登録から約定までの日程が確定した。最初の関門は事業者情報の登録受付で、8月3日から8月7日までの5日間しかない。

2026.07.30

市場・価格

容量市場の上限価格が倍増 ― 2030年度は31,366.5円/kW、指標価格(Net CONE)は20,911円/kW サムネイル

容量市場の上限価格が倍増 ― 2030年度は31,366.5円/kW、指標価格(Net CONE)は20,911円/kW

OCCTOは2026年7月30日、2026年度メインオークション(対象実需給年度2030年度)の需要曲線を決定・公表した。指標価格・上限価格はいずれも前回から+107.6%。倍増の起点はモデルプラントの基準年更新にあり、2030年度の容量収入の前提を組み替える必要がある。

2026.07.30

市場・価格

EPRXが需給調整市場のΔkW上限価格10円への更新を告知 ― 2026年9月1日実需給分から適用 サムネイル

EPRXが需給調整市場のΔkW上限価格10円への更新を告知 ― 2026年9月1日実需給分から適用

電力需給調整力取引所(EPRX)は2026年7月30日、「需給調整市場のΔkW上限価格の更新について」を公表した。第4回電力安定供給ワーキンググループ 資料6の審議結果を受けた一部商品区分の単価更新で、適用は9月1日実需給分からである。

2026.07.30

市場・価格

需給調整市場の価格改定、上限価格が15円→10円で蓄電池の収益はどうなる?【2026年9月1日適用案】〜正式公表前でも、蓄電池ビジネスの収支を「10円前提」で見直すべき理由〜

「容量市場に間に合わない?」〜コード取得済みでも要注意〜 蓄電池事業者が確認すべき【法人名義・参加区分・電源リスト】
〜事業者コードは最大3週間、系統コードは3〜4週間〜OCCTO資料から“参加登録の本当の落とし穴”を整理

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年7月7日、容量オークションへの参加を予定する事業者に対し、事業者コード、系統コード、クライアント証明書を早めに準備するよう注意を呼びかけました。

2026.07.30

市場・価格

需給調整市場の価格改定、上限価格が15円→10円で蓄電池の収益はどうなる?【2026年9月1日適用案】〜正式公表前でも、蓄電池ビジネスの収支を「10円前提」で見直すべき理由〜

需給調整市場の価格改定、上限価格が15円→10円で蓄電池の収益はどうなる?【2026年9月1日適用案】
〜正式公表前でも、蓄電池ビジネスの収支を「10円前提」で見直すべき理由〜

資源エネルギー庁は、2026年7月14日の「第4回 電力安定供給ワーキンググループ」で、需給調整市場の一次調整力・二次調整力①・複合商品の上限価格を、15円から10円へ引き下げる案を示しました。適用時期は、2026年9月1日実需給分からとされています。

2026.07.24

市場・価格

需給調整市場の上限価格を15円から10円へ―2026年9月1日実需給分から適用、蓄電池は値を下げても応札を続ける サムネイル

需給調整市場の上限価格を15円から10円へ―2026年9月1日実需給分から適用、蓄電池は値を下げても応札を続ける

電力安定供給ワーキンググループ第4回の資料6で、事務局は一次・二次①・複合商品の上限価格を現行15円/ΔkW・30分から10円へ引き下げ、2026年9月1日実需給分から適用する案を示した。前日取引化から約3か月たっても応札未達が続いていることが根拠である。

2026.07.14

市場・価格

需給調整市場の2025年度「成績表」 ― 複合商品の総約定量は前年度比約9%減、単価は低下傾向 サムネイル

需給調整市場の2025年度「成績表」 ― 複合商品の総約定量は前年度比約9%減、単価は低下傾向

EPRX(電力需給調整力取引所)は2025年度の取引実績と取引監視レポートを公表した(2026年6月18日)。複合商品の総約定量は前年度比約9%減、北海道を除く平均約定単価はおおむね4円/ΔkW・30分以下で推移。明確な禁止行為は確認されなかったが、高値応札は継続監視の対象とされた。

2026.07.07

市場・価格

【2026年7月1日改定】知らないと損する蓄電池の新ルール!〜申請忘れでペナルティ1

【2026年7月1日改定】知らないと損する蓄電池の新ルール!
〜申請忘れでペナルティ1.5倍も…!事業者必見の7つの注意点〜

2026年6月18日、EPRX(一般社団法人 電力需給調整力取引所)は、需給調整市場の取引規程類を2026年7月1日付で改定すると発表しました。

2026.06.30

市場・価格

容量市場の外側で休止火力を維持する「予備電源」― 募集量は東100万・西68万kW、目安単価14,860円/kW サムネイル

容量市場の外側で休止火力を維持する「予備電源」― 募集量は東100万・西68万kW、目安単価14,860円/kW

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年6月17日、「予備電源募集に係る基本要件(2027年度・2028年度制度適用開始向け)」を公表した。募集量は50Hz東エリア100万kW・60Hz西エリア68万kW、応札単価の目安は直近3回の容量市場メインオークション上限価格の平均14,860円/kWで、2026年8月頃に募集要綱公表・応札が始まる。対象は送電端10万kW以上の安定電源(火力)に限定され、蓄電池は対象外である。

2026.06.17

市場・価格

蓄電池にも追い風?需給調整市場「30分化」で複合商品の応札量30.3%増でも“足りない”理由〜市場参加の広がるチャンスと応札不足と出力制御対応の課題〜

蓄電池にも追い風?需給調整市場「30分化」で複合商品の応札量30.3%増でも“足りない”理由
〜市場参加の広がるチャンスと応札不足と出力制御対応の課題〜

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は、2026年6月9日に第61回「需給調整市場検討小委員会」と第78回「調整力の細分化及び広域調達の技術的検討に関する作業会」の合同会議を開きました。

2026.06.16

市場・価格

120万kWが蓄電池の“稼ぎ場”を変える? EPRX、東京エリアの調整力募集量を見直し

120万kWが蓄電池の“稼ぎ場”を変える? EPRX、東京エリアの調整力募集量を見直し
〜東京電力PGが揚水発電機の調整力を随意契約で確保、市場募集量から控除へ〜

EPRXは、東京エリアで揚水発電機を用いた随意契約が締結されたことに伴い、2026年5月26日実需給分から複合市場商品の募集量を見直すと告知した。

2026.06.04

市場・価格

長期脱炭素電源オークション(2025年度応札)落札電源一覧 ― 系統用蓄電池19件の事業者・案件・容量 サムネイル

長期脱炭素電源オークション(2025年度応札)落札電源一覧 ― 系統用蓄電池19件の事業者・案件・容量

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年5月13日、長期脱炭素電源オークション(応札年度:2025年度・第3回)約定結果の別紙として「落札電源一覧」を公表した。脱炭素電源28件・LNG専焼火力4件の応札事業者名・案件名・電源種・落札容量が一覧化され、脱炭素電源28件のうち19件を系統用蓄電池が占めた。

2026.05.13

市場・価格

長期脱炭素電源オークション(応札年度2025年度)約定結果の詳細 ― 蓄電池落札率46%・年度別分布・セル30%制限 サムネイル

長期脱炭素電源オークション(応札年度2025年度)約定結果の詳細 ― 蓄電池落札率46%・年度別分布・セル30%制限

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年5月13日、長期脱炭素電源オークション(応札年度:2025年度・第3回)の約定結果を公表した。脱炭素電源は約定総容量426.1万kW・約定総額4,748億円/年(過去3年平均)、蓄電池は応札125.1万kW・落札率46%。実需給年度別・発電方式別の落札容量と容量拠出金試算まで収録する公式結果資料である。

2026.05.13

市場・価格

長期脱炭素電源オークションの応札価格監視(2025年度応札) ― 減額約4億円・取下げ約80億円と査定基準 サムネイル

長期脱炭素電源オークションの応札価格監視(2025年度応札) ― 減額約4億円・取下げ約80億円と査定基準

電力・ガス取引監視等委員会は、2026年1月に広域機関が実施した長期脱炭素電源オークション(応札年度:2025年度)について、落札候補全件(23者34電源)の応札価格を監視した結果を公表した。18者26電源に不認容項目を通知し、監視対象の当初約定総額約6,276億円/年に対し減額は約4億円/年、応札取下げ1件に伴う減額は約80億円/年である。

2026.05.13

市場・価格

EPRX需給調整市場 取引規程 2026年7月1日改定案 ― 本則+別冊(二次調整力①・一次調整力・複合約定)を読み解く サムネイル

EPRX需給調整市場 取引規程 2026年7月1日改定案 ― 本則+別冊(二次調整力①・一次調整力・複合約定)を読み解く

電力需給調整力取引所(EPRX)は、需給調整市場の取引規程本則および別冊(二次調整力①・一次調整力・複合約定)について、2026年7月1日改定・同日実施とする改定案(全62ページ)を公表した。取引会員資格・リソース要件・事前審査(実働試験)・入札・約定処理・アセスメント・売買手数料等、蓄電池の市場参加ルールの根幹を定める制度文書である。

2026.05.11

市場・価格

EPRX需給調整市場 取引規程 2026年7月1日改定案 ― 本則+別冊(三次調整力②・三次調整力①・二次調整力②)を読み解く サムネイル

EPRX需給調整市場 取引規程 2026年7月1日改定案 ― 本則+別冊(三次調整力②・三次調整力①・二次調整力②)を読み解く

電力需給調整力取引所(EPRX)は、需給調整市場の取引規程本則および別冊(三次調整力②・三次調整力①・二次調整力②)について、2026年7月1日改定・同日実施とする改定案(全62ページ)を公表した。取引会員資格・リソース要件・事前審査(実働試験)・入札・約定処理・アセスメント・売買手数料等、蓄電池の市場参加ルールの根幹を定める制度文書である。

2026.05.11

市場・価格

容量市場のNet CONE見直しと「2段階シングルプライス(案A-2)」 ― ペナルティレート90時間化と蓄電池への影響 サムネイル

容量市場のNet CONE見直しと「2段階シングルプライス(案A-2)」 ― ペナルティレート90時間化と蓄電池への影響

制度検討作業部会の第114回会合に『第二十五次中間とりまとめ(案)』(全50ページ)が提出された。容量市場のNet CONE(指標価格)を最新の発電コスト検証WG値(約2.05万円/kW・上限約3.1万円/kW)へ見直す方向を整理し、2026年度メインオークションでは影響緩和措置として「2段階シングルプライス(案A-2)」を採用。ペナルティレートZは30時間から90時間へ見直される。

2026.05.08

市場・価格

EPRX、需給調整市場の売買手数料が倍増へ〜2026年度は0.06円/ΔkW・30分、4月1日実需給分から適用〜

EPRX、需給調整市場の売買手数料が倍増へ
〜2026年度は0.06円/ΔkW・30分、4月1日実需給分から適用〜

ePRXは、2026年度の需給調整市場の売買手数料単価を0.06円/ΔkW・30分(税抜)に決定しました。2025年度の0.03円/ΔkW・30分(税抜)から、単価は2倍です。

2026.05.05

市場・価格

長期脱炭素電源オークション(2025年度応札)約定結果 ― 蓄電池は応札125.1万kW・落札率46%、次回検討へ サムネイル

長期脱炭素電源オークション(2025年度応札)約定結果 ― 蓄電池は応札125.1万kW・落札率46%、次回検討へ

資源エネルギー庁と電力広域的運営推進機関(OCCTO)の共同事務局は、第73回容量市場の在り方等に関する検討会の資料3で、長期脱炭素電源オークション(応札年度:2025年度・第3回)の約定結果を報告した。脱炭素電源は約定総容量426.1万kW・約定総額4,748億円/年(過去3年平均)。蓄電池は応札125.1万kW・落札率46%だった。

2026.05.02

市場・価格

IRENA『24/7 Renewables』を読む ― 太陽光・風力+蓄電池の「firm LCOE」が測るファーム化の経済性 サムネイル

IRENA『24/7 Renewables』を読む ― 太陽光・風力+蓄電池の「firm LCOE」が測るファーム化の経済性

国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、変動性の太陽光・風力を蓄電池(BESS)等と組み合わせて「ファーム化」(一定の信頼度で24時間365日供給可能にする)した電力の経済性を、新指標「firm LCOE(ファーム化均等化発電原価)」で評価する報告書を公表した。95%信頼度でのコスト推移(2020〜2035年)と火力との競争力を提示する。

2026.05.01

市場・価格

電取委がJEPX規程変更に異存なし 2026年4月のスポット市場新システムで取引ルールはどう変わるか

電取委がJEPX規程変更に異存なし
2026年4月のスポット市場新システムで取引ルールはどう変わるか

2026-03-23、電取委(電力・ガス取引監視等委員会。電力市場を監視する国の委員会)は、JEPX(日本卸電力取引所)の業務規程変更について、経済産業大臣に「異存なし」と回答しました。JEPX側では、その後の2026-03-30改定版規程が公表されています。

2026.04.28

市場・価格

世界の蓄電池導入は108GW・前年比40%増 ― IEAが“最速成長の電源技術”と位置づけ サムネイル

世界の蓄電池導入は108GW・前年比40%増 ― IEAが“最速成長の電源技術”と位置づけ

国際エネルギー機関(IEA)は年次報告『Global Energy Review 2026』(2026年4月公表)で、2025年に世界で108GWの蓄電池が新規導入され、前年比40%増・2021年比11倍に達したと報告した。LFPが導入の約90%、約80%が系統用(ユーティリティスケール)、中国が約60%を占める。日本の系統用蓄電池の技術選定・放電時間設計・調達戦略の前提となる一次データを読み解く。

2026.04.24

市場・価格

容量市場のNet CONE・上限価格見直し ― 影響緩和は「二段階シングルプライス」案3が有力に サムネイル

容量市場のNet CONE・上限価格見直し ― 影響緩和は「二段階シングルプライス」案3が有力に

資源エネルギー庁は第113回制度検討作業部会(2026年4月3日)の資料5『容量市場について』で、指標価格Net CONEと上限価格の見直しに伴う影響緩和策として案2(Net CONE超はマルチプライス併用)と案3(二段階シングルプライス)を比較し、確実な供給力確保の観点から案3が望ましいと整理した。2027年度実需給向け追加オークションの開催判断、非効率石炭火力の稼働抑制誘導措置もあわせて議論された。

2026.04.03

市場・価格

北海道で蓄電池を需給調整市場に出す前に ― 2入札方式不可・専用線受口上限、5つの参入制約を読み解く サムネイル

北海道で蓄電池を需給調整市場に出す前に ― 2入札方式不可・専用線受口上限、5つの参入制約を読み解く

北海道電力ネットワークは2026年3月12日付(第1版)で、北海道エリアの需給調整市場参加・余力活用契約締結にあたっての同社システム上の参入制約を公表した。単体ネガポジリソース(揚水・蓄電池)の2入札方式不可、専用線オンラインの受口数上限、20超のリスト・パターン不可、片方向のみの余力活用不可、専用線オンラインでの出力変化量指令不可 ― 蓄電池の市場参入・運用に直接効く制約が整理されている。

2026.04.01

市場・価格

起動費は“後から精算”へ ― 需給調整市場の事後精算ルールを説明資料53ページから読み解く サムネイル

起動費は“後から精算”へ ― 需給調整市場の事後精算ルールを説明資料53ページから読み解く

電力需給調整力取引所(EPRX)は、需給調整市場における起動費等および経済差替時の扱いに関する事後精算の説明資料(全53ページ)を2026年4月1日付で修正した。不落ブロックの起動費・最低出力までの機会費用・停止再起動費用を属地TSOと事後精算する運用ルールは2025年4月1日実需給分から適用されており、今回の修正で経済差替分の精算と精算額の公表(第19項)が新たに加わった。

2026.04.01

市場・価格

精算の前提は、この覚書 ― 起動費他事後精算に関する契約書のひな形(全13ページ)を読み解く サムネイル

精算の前提は、この覚書 ― 起動費他事後精算に関する契約書のひな形(全13ページ)を読み解く

需給調整市場で起動費等の事後精算を希望する取引会員が、属地の送配電事業者と締結する『需給調整市場(起動費他事後精算)に関する契約書の覚書』のひな形(2026年4月1日以降版・全13ページ)をEPRXが公開している。不落ブロック・約定間不落・起動費未回収分相当額・経済差替え・等分メリット単価分など30の用語を定義し、精算対象と提出様式を規定する契約実務の一次資料である。

2026.04.01

市場・価格

ルールブック改定、402ページ ― 取引規程(需給調整市場)Ver17の新旧対照表を読み解く サムネイル

ルールブック改定、402ページ ― 取引規程(需給調整市場)Ver17の新旧対照表を読み解く

電力需給調整力取引所(EPRX)は、取引規程(需給調整市場)の2026年4月1日改定(Ver17)の新旧対照表(全402ページ・本則+全6商品別冊)を公表した。第2条(定義)に起動供出機・持ち下げ供出機・起動費単価分・返還区分等を追加し、第36条(差替え)・第44条(返還情報の登録)を改定。起動費等の事後精算ルールと一体で機能する規程整備であり、需給調整市場入札の根幹規程の改定である。

2026.04.01

市場・価格

米国で4時間電池の容量価値が下がる理由 ― FERC 2025 State of the Marketsに見る蓄電池の中心化 サムネイル

米国で4時間電池の容量価値が下がる理由 ― FERC 2025 State of the Marketsに見る蓄電池の中心化

米国連邦エネルギー規制委員会(FERC)のスタッフ報告『2025 State of the Markets』(2026年3月公表)は、2025年に発電容量が56GW増え、系統連系キュー2,130GWの74%を太陽光・蓄電池が占める実態を示した。一方で4時間電池の容量寄与率は95%から85%へ逓減する見通しで、より長い持続時間を求める構造変化が見える。

2026.03.24

市場・価格

需給調整市場×低圧系統連系蓄電池:2026年度の低圧リソース活用・機器個別計測と注意点

需給調整市場×低圧系統連系
蓄電池:2026年度の低圧リソース活用・機器個別計測と注意点

低圧小規模リソースの活用と機器個別計測の制度動向をやさしく解説・低圧の蓄電池で需給調整市場を狙うなら、まず計測の場所(受電点/機器点)が論点。

2026.03.16

市場・価格

需給調整市場への参入手続き全図解 ― 機器個別・低圧リソース導入と機器点計量フローの新設(2026年3月14日施行) サムネイル

需給調整市場への参入手続き全図解 ― 機器個別・低圧リソース導入と機器点計量フローの新設(2026年3月14日施行)

電力需給調整力取引所(EPRX)は、需給調整市場への参入から入札・運用・精算までの全業務フローを定めた取引ガイド別紙『業務フロー』(全70ページ)を2026年3月14日に改定・施行した。機器個別・低圧リソースの導入、機器単位の計量(機器点計量)、派生パターン変更のフローが新たに整理され、より小規模・分散的な蓄電池リソースの参入の道が広がる。

2026.03.14

市場・価格

需給調整市場5商品のスペックと時刻表 ― 全商品前日取引化・入札開始30分前倒しへ(第6版) サムネイル

需給調整市場5商品のスペックと時刻表 ― 全商品前日取引化・入札開始30分前倒しへ(第6版)

電力需給調整力取引所(EPRX)が2026年3月13日に公表した『需給調整市場の商品要件と取引スケジュール』第6版を解説する。一次〜三次調整力②の応動時間・継続時間・回線・最低入札量などの技術要件と、全商品前日取引化・入札開始30分前倒しに伴う取引スケジュールの改定点を、系統用蓄電池の応札商品選定の観点で整理した。

2026.03.13

市場・価格

需給調整市場への参入準備 ― 契約締結まで工事不要で約6ヶ月、専用線なら約15ヶ月の工程を読む サムネイル

需給調整市場への参入準備 ― 契約締結まで工事不要で約6ヶ月、専用線なら約15ヶ月の工程を読む

電力需給調整力取引所(EPRX)が公表する『(参考)事前準備が必要な内容』第10版(2026年3月13日以降適用・全15ページ)を解説する。需給調整市場への参入に必要な標準スケジュール、簡易指令システム/専用線オンラインの工事要否・工期・通信仕様・セキュリティ要件を、系統用蓄電池の参入計画の観点で整理した。

2026.03.13

市場・価格

長期脱炭素オークション第4回 ― 蓄電池は「認定セル優先約定」へ、製造国30%制限は廃止 サムネイル

長期脱炭素オークション第4回 ― 蓄電池は「認定セル優先約定」へ、製造国30%制限は廃止

資源エネルギー庁は制度検討作業部会 第112回(2026年3月4日)の資料3で、長期脱炭素電源オークション第4回入札に向けた蓄電池の約定方法を提示した。経済安全保障推進法の供給確保計画の認定を受けたメーカー製セルを使うリチウムイオン蓄電池案件を優先的に約定し、第3回で導入したセル製造国30%制限ルールは適用しない方針である。

2026.03.04

市場・価格

容量市場のNet CONE見直し ― 上限価格が約3.0万円/kWへ、蓄電池の容量収入の天井が動く サムネイル

容量市場のNet CONE見直し ― 上限価格が約3.0万円/kWへ、蓄電池の容量収入の天井が動く

資源エネルギー庁は制度検討作業部会 第112回(2026年3月4日)の資料5で、容量市場の指標価格(Net CONE)を最新の発電コスト検証WG値(2.05万円/kW、上限価格約3.0万円/kW)に見直す案と、容量拠出金負担の影響緩和措置(シングルプライス領域に上限を設定する案A-2を推奨)を議論した。目標調達量も諸元見直しで+584万kW増加する。

2026.03.04

市場・価格

東京電力PG管内で初の再エネ出力制御を指示 ― 揚水619万kWでも余る昼、蓄電池に追い風 サムネイル

東京電力PG管内で初の再エネ出力制御を指示 ― 揚水619万kWでも余る昼、蓄電池に追い風

東京電力パワーグリッドは2026年3月1日、優先給電ルール(送配電等業務指針第174条)に基づき、管内で初めてとなる再生可能エネルギーの出力制御を指示した。好天で太陽光が高出力・需要が低い見通しとなり、火力抑制・揚水運転・域外送電でも供給過剰と判断。出力制御は同日11時から16時に実施された。

2026.03.01

市場・価格

東京電力PG管内初の再エネ出力制御 実績速報 ― 制御量184万kW、揚水617万kW動員後もなお余った昼 サムネイル

東京電力PG管内初の再エネ出力制御 実績速報 ― 制御量184万kW、揚水617万kW動員後もなお余った昼

東京電力パワーグリッドは、管内初となる再エネ出力制御を実施した2026年3月1日の実績速報値を公表した。再エネ出力制御量は184万kW、出力制御期間は11時から16時。揚水617万kWを動員してもなお余った昼の電気の規模を、実数で示すレポートである。

2026.03.01

市場・価格

IEA『Electricity 2026』の系統用バッテリー特集 ― 2024年63GW増設・累計124GW・コスト約150ドル/kWh サムネイル

IEA『Electricity 2026』の系統用バッテリー特集 ― 2024年63GW増設・累計124GW・コスト約150ドル/kWh

国際エネルギー機関(IEA)の年次電力市場報告『Electricity 2026 – Analysis and forecast to 2030』(全225ページ)は、予測期間を従来の3年から2026年〜2030年の5年に拡張し、グリッドとフレキシビリティを特集章に据えた。系統用バッテリーは2024年に63GWを増設して累計124GWに到達し、プロジェクトコストは約40%低下して約150ドル/kWhに。コスト低下と裏腹に、系統接続・許認可の多年度遅延と収益変動という課題も明示されている。

2026.02.19

市場・価格

長期脱炭素電源オークション(脱炭素オークション)とは?“20年kW収入”の仕組みと、還付・リスクをやさしく整理

長期脱炭素電源オークション(脱炭素オークション)とは?
“20年kW収入”の仕組みと、還付・リスクをやさしく整理

買うのはkW(出せる力)発電量(kWh)とは別モノ。将来の供給力を確保する制度。 落札=ゴールではない供給開始・要件遵守・監視対応までが事業の本番。入金は「満額」ではない支払金額 = 容量確保契約金額− (還付/控除 + ペナルティ等)

2026.01.06

市場・価格

容量市場メインオークション約定結果(2029年度)― 約定総額2兆2,094億円・全エリア指標価格超・蓄電池169万kW サムネイル

容量市場メインオークション約定結果(2029年度)― 約定総額2兆2,094億円・全エリア指標価格超・蓄電池169万kW

電力広域的運営推進機関(OCCTO)が公表した対象実需給年度2029年度のメインオークション約定結果は、約定総容量1億6,608万kW、経過措置を踏まえた約定総額2兆2,094億円となった。市場分断により約定価格は4ブロックに分かれ、いずれも指標価格(Net CONE 10,075円/kW)を上回った。蓄電池は放電可能時間3時間以上で安定電源として参加でき、応札容量は169万kW(全方式の1.0%)である。

2026.01.02

市場・価格

JEPX(卸電力市場)入門 スポット/時間前のしくみと系統用蓄電池(BESS)の使い方まで一気に理解

JEPX(卸電力市場)入門 スポット/時間前のしくみと系統用蓄電池(BESS)の使い方まで一気に理解

JEPX(日本卸電力取引所)の基礎を、スポットと時間前の違いから価格の決まり方、BESSの使いどころまで一気に解説。最小単位・手数料・リスクにも触れ、初導入でも判断できます。

2025.10.19

市場・価格

容量市場(OCCTO)とは?BESSの参加条件と収益の見方を、図解でやさしく解説

容量市場(OCCTO)とは?
BESSの参加条件と収益の見方を、図解でやさしく解説

容量市場は将来の供給力(kW)をオークションで前倒し確保し、約定価格は需要曲線と供給曲線の交点で決まります(エリア分断時は1.5倍上限あり)。 BESSは期待容量1,000kW以上・放電3時間以上で安定電源として参加でき、落札対価は月割(12分割)で支払われます。

2025.10.19

市場・価格

初心者投資家向け・商品別に実務でわかる解説2026年版 需給調整市場(EPRX)入門 【BESS向け】

初心者投資家向け・商品別に"実務でわかる"解説
2026年版 需給調整市場(EPRX)入門 【BESS向け】

このスライドでは、需給調整市場(EPRX)の基本から、各商品の詳細仕様、実務参入のポイントまで、段階的に解説します。

2025.09.21

市場・価格

脱炭素社会のキーテクノロジーである「系統用蓄電池(BESS)」のビジネスに特化した専門情報メディアです。

再生可能エネルギーの導入が加速する一方、その制度や技術は複雑で、変化のスピードも速まっています。
当メディアでは、系統用蓄電池の基礎知識はもちろん、FIT・FIP制度それぞれに対応した併設モデルの解説、需給調整市場や容量市場といったビジネスの現場、さらには関連法規や実務上の注意点まで、専門的かつ分かりやすく解説します。

これから事業を始める方の最初の羅針盤として、そして既に事業に取り組む方の情報収集の拠点として、皆様のビジネスを力強く後押しする情報をお届けしてまいります。