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作成日:2026.09.18

更新日:

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※本記事は、作成日または最終更新日時点で公表されている制度情報・数値・資料に基づいて作成しています。

2031年度、東京北線は613時間混む。大町線の出力制御率は12.389%

2031年度、東京北線は613時間混む。大町線の出力制御率は12.389% サムネイル

東京電力エリアで蓄電所の置き場所を探しているなら、9月18日に出たPDFを開く価値がある。5年後にどの送電線が、何時間、どれだけ混むのかが、設備名と実数で並んでいるからだ。量でいちばん混むのは東京北線275kVで、混雑時間は613時間。制御率でいちばん高いのは長野の大町線154kVの12.389%である。ただし混む場所は、蓄電池が余った電気を吸う価値が高い場所であると同時に、ノンファーム型接続では蓄電池自身が出力制御を受ける場所でもある。

読了目安:約9分対象読者:上級(東京電力エリアで系統用蓄電池の立地候補を比較しているアグリゲーター・事業開発担当者)種別:データ解説

対象年度
2031年度東京電力PG管内の送電線・変電所
公表されたPDF
2本移行シナリオ版は全14ページ
1設備あたりの掲載項目
8項目MW・MWh・%・時間
前提条件の出所
第103回広域系統整備委員会で示された前提
要点まとめ(3行)

何が起きたか:東京電力パワーグリッドが2026年9月18日、2031年度の系統混雑に関する中長期見通しを公表した。移行シナリオ版と現行シナリオ版の2本のPDFがあり、送電線別・変電所別に最大混雑(MW)、混雑電力量(MWh)、混雑率(%)、混雑時間(時間)、最大出力制御(MW)、出力制御量(MWh)、出力制御率(%)、出力制御時間(時間)の8項目が載っている。

なぜ重要か:混雑が生じる箇所は、余る電気を吸収する系統用蓄電池の価値が高い箇所と重なる。同じ箇所は、ノンファーム型接続で蓄電池自身が出力制御を受けるリスクが高い箇所でもある。立地の魅力と制約が1つの表から同時に読めるため、案件の一次スクリーニングに使える。

何をすべきか:候補地の最寄り送電線・変電所が一覧に載っているかを確認し、載っているなら混雑率と混雑時間、そして電源種別の内訳を見る。移行シナリオ版と現行シナリオ版の両方を開いて、片方だけに載る設備なのかも確かめる。

何が出たのか。8項目で書かれた混雑の一覧

東京電力パワーグリッドが2026年9月18日、系統情報のページに「2031年度の系統混雑に関する中長期見通しの公表について」を掲載した。置かれたPDFは2本ある。移行シナリオ版(konzatsu_ikou_2031_03.pdf・全14ページ・2,223,094バイト)と、現行シナリオ版(konzatsu_genkou_2031_03.pdf・2,198,810バイト)である。いずれも本稿の執筆時点で取得し、ファイル先頭が%PDFであることを確認した。

中身は表である。2031年度に系統混雑が見通される送電線と変電所が列挙され、1設備につき8つの数字が並ぶ。最大混雑(MW)、混雑電力量(MWh)、混雑率(%)、混雑時間(時間)、最大出力制御(MW)、出力制御量(MWh)、出力制御率(%)、出力制御時間(時間)。加えて電源種別の内訳があり、どの電源が制御を受けるのかまで書き分けられている。

この見通しが東京電力パワーグリッド1社の独自想定ではない点は押さえておきたい。留意事項にこう書かれている。

本見通しは、第103回 広域系統整備委員会(2026年9月1日)において示された前提条件・算定方法に基づき算出された【移行シナリオ】における混雑想定結果になります。

— 東京電力パワーグリッド 2031年度の系統混雑に関する中長期見通し

火力発電の単価についても出所が書かれている。2025年度2月に公開された発電コスト検証ワーキンググループ報告書に基づき設定した、とある。つまりこの数字は、広域機関の委員会で示された共通の前提を東京電力エリアに当てはめた結果である。他エリアの同種の資料と並べて読むときの足場になる性質を持つ。

2031年度に最も混む場所:東京北線・大町線・黒川線

移行シナリオ版で、量的にいちばん大きい混雑は東京北線275kV(2回線)に出ている。最大混雑727MW、混雑電力量137,858MWh、混雑率3.919%、混雑時間613時間。出力制御率は2.139%である。年8,760時間のうち613時間というのは、おおまかに7%の時間帯で送りきれない電気が生じるということになる。

ただし「混雑率が高い=制御が多い」ではない。制御率で見ると首位は別の線になる。長野の大町線154kV(2回線・長野11)で、出力制御率12.389%。最大混雑76MW、混雑電力量11,924MWh、混雑率2.092%、混雑時間479時間。量は東京北線の10分の1以下なのに、制御を受ける割合はおよそ6倍である。栃木の黒川線66kV(2回線・栃木3)も同じ傾向で、最大混雑50MW、混雑電力量8,194MWh、混雑率3.601%、混雑時間471時間、出力制御率9.098%。

移行シナリオで混雑時間が長い順に東京北線275kVの613時間、大町線154kVの479時間、黒川線66kVの471時間、新岡部線500kVの218時間、猪苗代新幹線154kVの217時間が並ぶことを示す棒グラフ。
図1:移行シナリオで混雑時間の長い主な送電線と、その混雑率・出力制御率。出典=【移行シナリオ】2031年度において系統混雑が見通される送電線・変電所一覧。作図=BESS NEWS編集部。

500kVの基幹系統はまったく別の顔をしている。新岡部線500kV(2回線)は最大混雑8,471MWと桁が違うのに、混雑率は0.107%、混雑時間は218時間。新新田線500kV(2回線)は最大混雑4,895MWで、混雑率0.004%、混雑時間はわずか1時間である。新京葉線500kV(新京葉〜分岐・2回線)にいたっては混雑電力量19MWh、混雑時間は0時間相当にとどまる。基幹系統は混む幅が大きく、混む頻度が小さい。MWの大小だけを見て候補地を選ぶと、この差を取り違える。

変電所も同じ8項目で公表されている。房総変電所500/275kV(1バンク)が最大混雑237MW、混雑電力量8,734MWh、混雑率0.206%、混雑時間145時間。群馬の小松変電所154/66kV(群馬3・2台)は混雑電力量1,345MWh、混雑率0.733%、混雑時間153時間で、太陽光の出力制御率が1.907%立っている。

この太陽光の内訳が、蓄電池の立地を考えるうえでいちばん情報量が多い。移行シナリオ版で太陽光の出力制御が立っている地点を拾うと、栃木の栃那線154kV・那須線66kV・富池線66kV、群馬の上久屋小松線66kV・大崎線66kV・片品川線66kV・榛名線66kV・群馬幹線154kV(金井〜群馬)、茨城の北茨城線66kV・筑波線66kV・岩瀬線66kV、千葉の長柄線66kV、山梨の甲信幹線中線154kV・山梨線154kV、といった顔ぶれになる。66kVの配電用系統レベルでこれだけ並ぶ。高圧・特別高圧の蓄電所が実際に連系する電圧階級と、ほぼそのまま重なる。

読み違えやすい2点:予想潮流との違い、移行と現行の違い

この資料をそのまま社内資料へ貼る前に、東京電力パワーグリッド自身が注記している2点を先に確認しておきたい。どちらも取り違えると、数字の意味が変わってしまう種類の話である。

1. 本見通しと「予想潮流」は別物

同社は、予想潮流が「電源接続や設備形成の検討における前提条件(送配電等業務指針第62条)としての想定潮流の合理化の考え方について」に基づいて算出されたものであり、本見通しとは混雑想定結果が異なると明記している。目的も前提も違うため、予想潮流の数値と本見通しの数値を1つの表に並べて比較することはできない。接続検討の実務で予想潮流に触れている担当者ほど、この2つを同じ棚に置いてしまいやすい。

2. 移行シナリオと現行シナリオは別のPDF

公表されているのは2本で、ファイル名も内容も別である。本稿で引用した数値は、東京北線の613時間から小松変電所の1.907%まで、すべて移行シナリオ版のものである。移行シナリオ版の数値をもって現行シナリオを語ることはできない。

2031年度の系統混雑見通しが移行シナリオ版と現行シナリオ版の2本のPDFに分かれており、いずれも送配電等業務指針第62条に基づく予想潮流とは別物であることを示す分岐図。
図2:2本のシナリオPDFと、それらとは別枠にある予想潮流の関係。出典=東京電力パワーグリッド「2031年度の系統混雑に関する中長期見通しの公表について」。作図=BESS NEWS編集部。
本稿で埋めていないこと

移行シナリオ版と現行シナリオ版で、混雑箇所や混雑率がどう変わるのか。この差分比較は本稿では実施しておらず、未確認である。現行シナリオ版のPDFは取得して%PDFまでは確認したが、本文は精読していない。推測で「現行シナリオならこうなるはず」とは書かない。あわせて、電源種別①から⑥の定義そのものも本稿で取得した範囲には含まれておらず、未確認のままである。

混雑箇所は好立地か、それとも制御を受ける場所か

ここが本題である。混雑率や出力制御率が高い箇所は、系統用蓄電池にとって良い土地なのか、悪い土地なのか。

良い側から言えば、その地点では送りきれない電気が生じている。近傍に蓄電池を置いて充電すれば、捨てられるはずだった電気を拾える。大町線の出力制御率12.389%や黒川線の9.098%は、そういう余剰が現に見通されている地点だという表示である。66kV系統で太陽光の制御が立っている地点が多いことも、同じ方向の材料になる。

悪い側から言えば、同じ数字はその系統が逼迫していることの表示でもある。ノンファーム型接続で連系した蓄電池は、系統が混んでいるときに制御を受ける側に回る。充電のときに余剰を吸えるのと引き換えに、放電のときに出口を絞られる。吸収価値と接続の制約は、同じ1つの数字の裏表である。

混雑率と出力制御率が高い地点は系統用蓄電池が余剰を吸収する価値が高い一方、ノンファーム型接続では蓄電池自身も出力制御を受けるという両義性を左右に対比した図。
図3:混雑箇所がもつ両義性。左が吸収価値、右が接続制約で、どちらも同じ混雑率・出力制御率から読める。出典=【移行シナリオ】送電線・変電所一覧。作図=BESS NEWS編集部。

だから「混雑している地点を探せばよい」という読み方は乱暴すぎる。逆に「混雑している地点は避けるべきだ」も乱暴である。この一覧でできるのは、東京電力エリアの広い候補地を数十に絞る一次スクリーニングまでで、そこから先は接続検討で個別に確かめるほかない。本見通しは、どこに何MWつなげるかを答える資料ではない。

それでも実務的な価値はある。候補地を1件ずつ接続検討に投げるコストは小さくない。混雑時間と出力制御率という2つの列を見れば、どの案件を先に検討へ回すかの順番はつけられる。混雑時間が長く、かつ電源種別の内訳で太陽光の制御が立っている地点の近傍を優先する、といった並べ方である。

東京電力PGが自ら置いた留保

最後に、この数字の性質についての同社自身の記載を、そのまま引いておく。

シミュレーションの設定上、電源の運転パターンが実際の運転状況と異なる部分があります。そのため、今後の電源の稼働状況や系統の運用状況の変化によっては、混雑想定結果が変わる場合があります。

本混雑想定結果を利用される方が、本混雑想定結果を用いて行う一切の行為について、当社は責任を負いません。

— 東京電力パワーグリッド 2031年度の系統混雑に関する中長期見通し
読み方の注意

電源の運転パターンが実際とは異なるとシミュレーションの作成者自身が書いている以上、この数字を投資判断の唯一の根拠にはできない。612時間なのか613時間なのかを議論する資料ではなく、東京北線と新新田線で混雑時間が613時間と1時間という桁で違う、という粒度で使うものである。そのうえで、変化の方向を追うために毎年の公表を定点で見るのが妥当な付き合い方になる。

よくある質問

Q1. この見通しは、接続検討の結果を先取りするものですか。
違います。公表されているのは、2031年度に系統混雑が見通される送電線・変電所の一覧と、その混雑の量・頻度をあらわす8項目の数値です。特定の地点に何MWつなげるか、どの程度の出力制御を受けるかは、接続検討で個別に算定されます。本見通しは候補地を広く絞り込むための一次スクリーニング材料として読むのが妥当です。
Q2. 混雑率が高い場所に蓄電池を置けば得をしますか。
一義には言えません。混雑率や出力制御率が高いということは、その地点で送れない電気が生じているということであり、近傍で充電する蓄電池には吸収の機会が多い状態です。一方で同じ数字は、その系統が逼迫していることの表示でもあります。ノンファーム型接続で連系した蓄電池は、放電側で自らも出力制御を受ける側に回ります。吸収価値と接続の制約は同じ数字の裏表であり、最終的には接続検討で個別に確認するほかありません。
Q3. 予想潮流と何が違うのですか。
別物です。東京電力パワーグリッドは、予想潮流が「電源接続や設備形成の検討における前提条件(送配電等業務指針第62条)としての想定潮流の合理化の考え方について」に基づいて算出されたものであり、本見通しとは混雑想定結果が異なる旨を注記しています。両者は目的も前提も違うため、予想潮流の数値と本見通しの数値を同じ表に並べて比較することはできません。
Q4. 移行シナリオと現行シナリオのどちらを見ればよいですか。
用途によります。ただし確実なのは、2つが別のPDFだということです。移行シナリオ版はkonzatsu_ikou_2031_03.pdf、現行シナリオ版はkonzatsu_genkou_2031_03.pdfとして別ファイルで公開されています。本稿が引用した数値はすべて移行シナリオ版のものです。両者で混雑箇所や混雑率がどう変わるかの差分比較は本稿では実施しておらず、未確認です。立地判断に使うなら2本とも開いて、候補地の最寄り設備が両方に載るのか片方だけなのかを見るのが妥当です。
Q5. 66kVの送電線の混雑は、系統用蓄電池に関係がありますか。
関係します。移行シナリオ版では、電源種別の内訳で太陽光の出力制御が立っている地点が66kVの系統に多数あります。栃木の黒川線・那須線・富池線、群馬の上久屋小松線・大崎線・片品川線・榛名線、茨城の北茨城線・筑波線・岩瀬線、千葉の長柄線などです。66kVは高圧・特別高圧の蓄電所が実際に連系する電圧階級であり、近傍で余剰が出ている地点は充電機会のある候補地になり得ます。
Q6. 500kVの新岡部線は最大混雑8,471MWと大きいのに、なぜ混雑率が0.107%なのですか。
最大混雑(MW)と混雑率(%)は別の列で、性格が違うためです。新岡部線500kVは最大混雑8,471MWに対して混雑時間218時間・混雑率0.107%、新新田線500kVは最大混雑4,895MWに対して混雑時間1時間・混雑率0.004%です。瞬間的な大きさと、年間を通じた頻度が一致しないことがこの対比から読めます。基幹系統は混む幅が大きくても混む頻度は小さい、という形です。なお混雑率の算出式はPDFに定義として掲載されていますが、本稿はその定義の全文を確認していないため、式そのものは未確認とします。
Q7. この数字をそのまま投資判断に使ってよいですか。
使えません。東京電力パワーグリッドは、シミュレーションの設定上、電源の運転パターンが実際の運転状況と異なる部分があること、今後の電源の稼働状況や系統の運用状況の変化によっては混雑想定結果が変わる場合があること、そして本混雑想定結果を利用する者が本結果を用いて行う一切の行為について同社は責任を負わないことを明記しています。立地の一次スクリーニングには有用ですが、投資判断の唯一の根拠にできる性質の数字ではありません。

編集部の見立て

  1. この資料でいちばん使える列は、最大混雑(MW)ではなく混雑時間と出力制御率のほうである。MWは設備の太さを反映してしまうため、500kVの新岡部線が8,471MWで首位に立つ。だが混雑時間で並べ直すと東京北線613時間、大町線479時間、黒川線471時間となり、基幹系統は218時間や1時間まで落ちる。蓄電池の充放電の機会は頻度で決まる以上、頻度の列から読み始めるほうが素直である。
  2. 66kV系統で太陽光の制御が立っている地点の多さは、この公表のいちばん実務的な収穫だと考える。栃木・群馬・茨城・千葉・山梨に散らばっており、いずれも高圧・特別高圧の蓄電所が現実に連系する電圧階級である。一方で、そこが吸収価値の高い地点だということは、ノンファーム型接続で自らも絞られる地点だということでもある。両方を同じ表から読める資料はそう多くない。
  3. 他エリアの一般送配電事業者が2031年度の同種の見通しを公表したかどうかは、本日時点では確認していない。前提条件が第103回広域系統整備委員会という共通の場から来ている以上、エリア横断で並べれば全国の混雑地図が描ける可能性はある。ただしそれは各社の公表を確認してから言うべきことで、現時点では見通しにすぎない。

立地検討でいつ何をするか

#アクション目安
1移行シナリオ版と現行シナリオ版の2本を取得し、社内の系統データ置き場へ版数つきで保管する今週中
2検討中の候補地について、最寄りの送電線・変電所が一覧に載っているかを名寄せする。載っていない設備は「混雑が見通されていない」という情報として扱う今週中
3載っている候補地は、混雑時間・出力制御率・電源種別の内訳の3点で順位づけし、接続検討へ回す順番を決める今月中
4移行シナリオ版と現行シナリオ版の差分を自社で取り、候補地が片方のシナリオでしか混雑していないケースを洗い出す今月中
5収益シミュレーションに数値を取り込む場合は、東京電力PGの留保文言を前提条件シートに併記し、単独の根拠としない運用を明文化する取り込み時

編集体制と事実確認プロセス

BESS NEWSの記事はこう作っています

  • BESS NEWSは一次情報主義を採ります。官公庁・電力広域的運営推進機関・一般送配電事業者・執行団体が自ら公表した文書とページのみを出典とし、業界紙・ニュースサイト・プレスリリース配信の二次情報は出典に用いません。
  • 本稿の数値は、東京電力パワーグリッドの公表ページ本文と、同ページに置かれた移行シナリオ版PDF(全14ページ・2,223,094バイト)の記載から取得し、送電線名・電圧・回線数まで含めて対照しました。対照結果は「数値照合表」に示しています。現行シナリオ版PDF(2,198,810バイト)はファイル先頭が%PDFであることまで確認し、本文は精読していません。
  • 記載が見当たらない事項、および本稿で作業を実施していない事項は「未確認」と明記し、推測で埋めません。本稿では、移行シナリオ版と現行シナリオ版の差分、電源種別①から⑥の定義、混雑率の算出式の全文がこれに当たります。
  • 小松変電所154/66kVの最大混雑については、本稿が参照した記録の中に値の異なる記述があったため、最大混雑の値は本文で用いていません。混雑電力量1,345MWh・混雑率0.733%・混雑時間153時間・太陽光の出力制御率1.907%のみを記載しています。
  • 混雑箇所の両義性、混雑時間と出力制御率で順位づけすべきという読み方、接続検討へ回す順番の付け方は、一次情報の数値にもとづく編集部の解釈です。東京電力パワーグリッドの見解ではありません。

数値照合表

本文に出した主要な数値を、一次情報の該当箇所と1対1で対照した表である。

#項目本文の値一次情報(出典・該当箇所)
1公表主体と公表日東京電力パワーグリッド/2026年9月18日2031年度の系統混雑に関する中長期見通しの公表について ページ表題
2移行シナリオ版PDFの規模全14ページ・2,223,094バイトkonzatsu_ikou_2031_03.pdf 取得ファイル
3現行シナリオ版PDFの規模2,198,810バイトkonzatsu_genkou_2031_03.pdf 取得ファイル
4前提条件・算定方法の出所第103回 広域系統整備委員会(2026年9月1日)公表ページ 留意事項/第103回 広域系統整備委員会
5火力発電の単価の出所2025年度2月公開の発電コスト検証ワーキンググループ報告書公表ページ 前提条件の記載
61設備あたりの公表項目数8項目移行シナリオ版 一覧表の列見出し
7東京北線275kV(2回線)の量最大混雑727MW/混雑電力量137,858MWh移行シナリオ版 送電線一覧
8東京北線275kVの頻度と制御混雑率3.919%/混雑時間613時間/出力制御率2.139%移行シナリオ版 送電線一覧
9大町線154kV(2回線・長野11)最大混雑76MW/混雑電力量11,924MWh/混雑率2.092%/混雑時間479時間/出力制御率12.389%移行シナリオ版 送電線一覧
10黒川線66kV(2回線・栃木3)最大混雑50MW/混雑電力量8,194MWh/混雑率3.601%/混雑時間471時間/出力制御率9.098%移行シナリオ版 送電線一覧
11猪苗代新幹線154kV(膳棚〜河内・2回線・栃木1)最大混雑61MW/混雑電力量4,428MWh/混雑率0.599%/混雑時間217時間/出力制御率3.037%移行シナリオ版 送電線一覧
12新岡部線500kV(2回線)最大混雑8,471MW/混雑率0.107%/混雑時間218時間移行シナリオ版 送電線一覧
13新新田線500kV(2回線)最大混雑4,895MW/混雑率0.004%/混雑時間1時間移行シナリオ版 送電線一覧
14新京葉線500kV(新京葉〜分岐・2回線)混雑電力量19MWh/混雑時間0時間相当移行シナリオ版 送電線一覧
15房総変電所500/275kV(1バンク)最大混雑237MW/混雑電力量8,734MWh/混雑率0.206%/混雑時間145時間移行シナリオ版 変電所一覧
16小松変電所154/66kV(群馬3・2台)混雑電力量1,345MWh/混雑率0.733%/混雑時間153時間/太陽光の出力制御率1.907%移行シナリオ版 変電所一覧
17太陽光の出力制御が見通される地点栃那線154kV・那須線66kV・富池線66kV(栃木)/上久屋小松線66kV・大崎線66kV・片品川線66kV・榛名線66kV・群馬幹線154kV(群馬)/北茨城線66kV・筑波線66kV・岩瀬線66kV(茨城)/長柄線66kV(千葉)/甲信幹線中線154kV・山梨線154kV(山梨)移行シナリオ版 電源種別の内訳
18予想潮流との関係送配電等業務指針第62条に基づく想定潮流の合理化によるもので、混雑想定結果が異なる公表ページ 注記
19東京電力PGの留保電源の運転パターンが実際と異なる部分がある/結果が変わる場合がある/利用者の一切の行為について責任を負わない公表ページ 留意事項

出典(一次情報)

  1. 東京電力パワーグリッド「2031年度の系統混雑に関する中長期見通しの公表について」(2026年9月18日 公表)
  2. 【移行シナリオ】2031年度において系統混雑が見通される送電線・変電所一覧(上記ページの添付・PDF・全14ページ)
  3. 【現行シナリオ】2031年度において系統混雑が見通される送電線・変電所一覧(上記ページの添付・PDF・本稿では本文未精読)
  4. 電力広域的運営推進機関「第103回 広域系統整備委員会」(2026年9月1日 開催・本見通しの前提条件の出所)

※二次情報(業界紙・ニュースサイト・プレスリリース配信)は出典に用いていません。出典1のページは随時更新されるため、本稿は執筆時点で取得した本文にもとづきます。

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            〜BESS関連製品53件を登録番号付きで公開〜BMS/PCS/EMS/ESS関連の★1適合ラベル取得製品(当社再照合:2026-04-17、IPA製品リスト最終更新:2026-04-15)

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2026.09.01

技術・仕様・EMS

2MWが分かれ目!特高BESSに「1秒以内に動き出す」新要件案〜2028年4月、LFC・EDC・LFSMで何が変わる?〜

2MWが分かれ目!特高BESSに「1秒以内に動き出す」新要件案
〜2028年4月、LFC・EDC・LFSMで何が変わる?〜

電力広域的運営推進機関(OCCTO)の第22回グリッドコード検討会で、一定規模以上の蓄電池にLFC・EDC・LFSMという周波数調整機能を求める案が示されました。原則として対象になるのは、特別高圧で連系する定格出力2MW以上の蓄電池のうち、放電した電気が系統へ逆潮流する設備です。

2026.08.27

技術・仕様・EMS

蓄電池のフリッカ対策で一次調整力に周波数計測要件 ― PCSの移動平均計測時間幅は初期値0.1秒、既設は1年の経過措置 サムネイル

蓄電池のフリッカ対策で一次調整力に周波数計測要件 ― PCSの移動平均計測時間幅は初期値0.1秒、既設は1年の経過措置

OCCTOは第62回需給調整市場検討小委員会の資料3で、蓄電池起因の電圧フリッカへの対応案を示した。一次調整力の要件にPCSの周波数計測仕様を新設し、移動平均計測時間幅は初期値0.1秒とする。既設リソースには要件化から1年間の経過措置を置く。

2026.07.31

技術・仕様・EMS

安心して選ぶためのJC-STAR★1

安心して選ぶためのJC-STAR★1
〜BESS関連製品53件を登録番号付きで公開〜
BMS/PCS/EMS/ESS関連の★1適合ラベル取得製品(当社再照合:2026-04-17、IPA製品リスト最終更新:2026-04-15)

本資料は、当社整理のBESS関連53件を、企業名・製品名・登録番号で確認できるようにまとめた文書です。

2026.04.23

技術・仕様・EMS

系統連系規程JEAC9701-2024の2026年追補版(その1) ― 蓄電設備の出力変化速度・充電時力率の要件を新設 サムネイル

系統連系規程JEAC9701-2024の2026年追補版(その1) ― 蓄電設備の出力変化速度・充電時力率の要件を新設

日本電気技術規格委員会(JESC)は令和8年2月17日の第131回委員会で、系統連系規程JEAC9701-2024(JESC E0019(2024))の一部改定3案件を全員賛成で承認した。2026年追補版(その1)の中核は、大容量の蓄電設備が急峻に充放電することで電圧位相が急変し、他の発電等設備の単独運転検出機能が不要動作する懸念に対応する「出力変化速度」要件と、充電時の運転力率(系統側からみて進み)要件の新設である。配電系統に連系する系統用蓄電池の連系協議・設計の前提が直接変わる。

2026.02.17

技術・仕様・EMS

東京電力PG『系統連系技術要件【託送供給等約款別冊】』2026年4月1日実施版 ― 蓄電池を発電設備等とする連系の技術要件 サムネイル

東京電力PG『系統連系技術要件【託送供給等約款別冊】』2026年4月1日実施版 ― 蓄電池を発電設備等とする連系の技術要件

東京電力パワーグリッドの託送供給等約款別冊『系統連系技術要件』の令和8年4月1日実施版。総則で「発電設備および蓄電池」を発電設備等と定義し、低圧・高圧・特別高圧それぞれに電気方式・運転可能周波数・力率・不要解列防止・電圧変動対策・出力変動対策・サイバーセキュリティ対策等を規定する、BESS連系の技術基準そのものである。

2026.02.13

技術・仕様・EMS

グリッドコード改定 ― 蓄電池の充電側力率設定を要件化、JC-STAR★1は2027年4月から系統連系の必須要件に サムネイル

グリッドコード改定 ― 蓄電池の充電側力率設定を要件化、JC-STAR★1は2027年4月から系統連系の必須要件に

資源エネルギー庁は2026年2月9日の第7回 次世代電力系統ワーキンググループで、グリッドコード(新規連系電源が遵守すべき技術要件)の検討状況を報告した。フェーズ2'として高低圧の蓄電池を対象とした電圧変動対策(充電側力率設定)の要件化が決定。さらに分散型電源のサイバーセキュリティ対策として、太陽光・蓄電池にJC-STAR★1取得製品の使用を2027年4月(低圧50kW未満は経過措置で2027年10月)から系統連系の必須要件とする。

2026.02.09

技術・仕様・EMS

高圧連系の蓄電設備に出力変化速度5秒以上 ― 関西電力送配電が求めるランプ20%/秒以下・ステップ10%/ステップ以下 サムネイル

高圧連系の蓄電設備に出力変化速度5秒以上 ― 関西電力送配電が求めるランプ20%/秒以下・ステップ10%/ステップ以下

関西電力送配電は、高圧配電線に新たに蓄電設備を連系するお客さま向けに、充放電時の出力変化速度の設定を求める文書を示した。充電時・放電時の出力が0%から定格出力100%まで変化する時間を5秒以上とし、出力変化率はランプ状で20%/秒以下、ステップ状で10%/ステップ以下とする内容である。同社系統に逆潮流しない蓄電設備は対象外とされる。PCS・EMSのランプレート設定に直結する、地域固有の連系技術要件である。

2026.01.05

技術・仕様・EMS

民家から◯mは誤解:騒音規制は測定位置×dBが正解

民家から◯mは誤解:騒音規制は"測定位置×dB"が正解
民家からの距離基準は存在しないー正しい測定位置とdB値による判断

騒音規制は「dB値と測定位置」が基準であり、民家からの距離ではなく区域区分と時間帯別の基準値で判断します。

2025.10.20

技術・仕様・EMS

最初に覚える4つ:kW・kWh・Cレート・RTE

最初に覚える4つ:kW・kWh・Cレート・RTE

「蛇口とタンク」のたとえで学ぶ、バッテリー・蓄電システムの基本

2025.09.21

技術・仕様・EMS

PCS・BMS・EMSが一目でわかる超入門

PCS・BMS・EMSが一目でわかる超入門

~はじめてのBESS:安全・連系・最適化のポイント~

2025.09.21

技術・仕様・EMS

はじめての系統用蓄電池(BESS):役割・3つの市場・安全が5分でわかる

はじめての系統用蓄電池(BESS):役割・3つの市場・安全が5分でわかる

余った電気は貯め、足りない時は戻す——系統を安定させる大規模電池の基礎を5分で解説します。

2025.09.21

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脱炭素社会のキーテクノロジーである「系統用蓄電池(BESS)」のビジネスに特化した専門情報メディアです。

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