株式会社エコ革|系統用蓄電池の情報発信サイトBESS media 株式会社エコ革|系統用蓄電池の情報発信サイトBESS media

エネルギー業界の今を発信する系統用蓄電池(BESS)ニュース
通称:ベスニュース
(本サイトに掲載している記事は、転載・引用が可能です。)

MENU

作成日:2026.01.05

更新日:

中級

技術・仕様・EMS

※本記事は、作成日または最終更新日時点で公表されている制度情報・数値・資料に基づいて作成しています。

高圧連系の蓄電設備に出力変化速度5秒以上 ― 関西電力送配電が求めるランプ20%/秒以下・ステップ10%/ステップ以下

高圧連系の蓄電設備に出力変化速度5秒以上 ― 関西電力送配電が求めるランプ20%/秒以下・ステップ10%/ステップ以下 サムネイル

関西電力送配電は、高圧配電線に新たに蓄電設備を連系するお客さま向けに、充放電時の出力変化速度の設定を求める文書を示した。充電時・放電時の出力が0%から定格出力100%まで変化する時間を5秒以上とし、出力変化率はランプ状で20%/秒以下、ステップ状で10%/ステップ以下とする内容である。同社系統に逆潮流しない蓄電設備は対象外とされる。PCS・EMSのランプレート設定に直結する、地域固有の連系技術要件である。

このページの要点

  1. 関西電力送配電は、高圧配電線に新たに連系する蓄電設備に対し、充電時・放電時の出力が0%から定格出力100%まで(またはその逆)変化する時間を5秒以上とする設定を求めている。
  2. 出力変化率は、出力変化がランプ状の場合は20%/秒以下、ステップ状の場合は10%/ステップ以下(詳細波形は別紙に図示)。
  3. 対象は高圧配電線に連系する蓄電設備で、同社系統に逆潮流しない蓄電設備は対象外。背景は、蓄電設備の高速な充放電が当該系統の電圧位相を急峻に変化させ、周辺設備で意図しない保護リレー動作(不要解列)等を生じうることにある。

出典:関西電力送配電株式会社『蓄電設備の系統連系時における「出力変化速度」の設定のお願いについて(高圧連系)』。

要旨 ― ひと言でいえば

関西エリアで高圧連系する蓄電設備には、充放電のアクセルとブレーキを急に踏み込まないことが求められる。0%から100%まで最低5秒。PCSのランプレートを連系協議の前に決め打ちしていると、仕様変更が必要になる。

求められる設定内容 ― 5秒以上・20%/秒以下・10%/ステップ以下

まず、何をいくつに設定するよう求められているかを確認する。

図1:求められる出力変化速度の設定内容(変化時間・ランプ状・ステップ状)

高圧連系の蓄電設備に求める出力変化速度の設定を示す図。変化時間5秒以上、ランプ状20%/秒以下、ステップ状10%/ステップ以下

出典:関西電力送配電『蓄電設備の系統連系時における「出力変化速度」の設定のお願いについて(高圧連系)』。詳細波形は同文書の別紙に図示。

関西電力送配電が示した設定内容は明快である。蓄電設備の充電時・放電時における出力が0%から定格出力100%まで(または定格出力100%から出力0%まで)変化する時間を5秒以上とすること、そして出力変化率について、出力変化がランプ状の場合は20%/秒以下、ステップ状の場合は10%/ステップ以下とすることである。詳細な波形は同文書の別紙に図示されている。

一次資料の記載(要旨)

蓄電設備の充電時・放電時における出力が0%から定格出力100%(または定格出力100%から出力0%)まで変化する時間を5秒以上とすること。出力変化率については、出力変化がランプ状の場合は20%/秒以下、ステップ状の場合は10%/ステップ以下とすること。

— 蓄電設備の系統連系時における「出力変化速度」の設定のお願いについて(高圧連系)

背景 ― 電圧位相の急変と周辺設備の不要解列

なぜ速度そのものを制限するのか。因果は文書に明記されている。

図2:出力変化速度を制限する理由 ― 電圧位相の急変と周辺設備の不要解列

蓄電設備の高速な充放電が系統の電圧位相を急峻に変化させ、周辺設備の保護リレー不要解列を生じうる因果を示す図

出典:関西電力送配電『蓄電設備の系統連系時における「出力変化速度」の設定のお願いについて(高圧連系)』。

背景として示されているのは、蓄電設備の系統連系申込が増加傾向にあるなか、蓄電設備の高速な充電・放電が周辺の系統利用者(需要者・発電事業者)に電力品質上の影響を与える可能性があることである。

蓄電設備は充電・放電時の出力を高速に変化させることが可能であり、その特性により当該系統の電圧位相を急峻に変化させるおそれがある。この場合、周辺の発電設備や蓄電設備において意図しない保護リレー動作による不要解列や、電圧変動面の影響等を与える可能性があるとされている。

適用対象と対象外 ― 逆潮流の有無が分岐点

同じ高圧連系でも、逆潮流するかどうかで適用が分かれる。

対象設備は「高圧配電線に連系する蓄電設備(当社系統に逆潮流しない蓄電設備を除く)」とされている。逆潮流しない蓄電設備は対象外であり、自家消費・ピークカット用途など連系形態によって適用可否が分かれる。事業設計の段階で、自社の蓄電設備が逆潮流する構成かどうかを確認しておく必要がある。

PCS・EMS設計と調整力参加への影響

ランプレート制約は、収益源となる商品の応動性能と正面から関わる。

本要件は、関西エリアで高圧配電線に連系する系統用・需要地併設の蓄電設備のPCS・EMS制御に直接影響する。出力変化時間5秒以上・ランプ状20%/秒以下というランプレート制約は、需給調整市場のうち速応性が要求される商品(特に一次調整力・二次調整力など)への応動性能や、急速充放電を前提とした制御ロジックの設計前提を左右する。

新規に高圧連系する蓄電設備は、連系協議とPCS仕様の確定段階で本要件を織り込むことが前提となる。逆潮流しない構成であれば対象外となるため、用途・連系形態の設計と技術要件の適用範囲を併せて判断したい。

いま確認すべきこと

  • 関西エリアで高圧配電線に新規連系する蓄電設備の事業者は、PCS・EMSのランプレート設定を出力0%から100%まで5秒以上(ランプ状20%/秒以下・ステップ状10%/ステップ以下)に対応させ、連系協議に織り込む。
  • 需給調整市場(一次・二次調整力等)への参加を想定する場合、本ランプレート制約と商品の応動要件の整合性を事前に検証する。
  • 自社の蓄電設備が逆潮流する構成か否かを確認し、本要件の適用対象に該当するかを連系形態の設計段階で判定する。

読者別の緊急度

初級(投資家・土地オーナー)2/5

収益への直接影響は限定的だが、関西エリア案件では応答性能の制約として把握しておきたい。

中級(建設・メーカー・設計)5/5

PCS・EMSの設計・連系担当は、新規高圧連系でランプレート要件を今すぐ織り込む必要がある。

上級(事業者・アグリゲーター)4/5

調整力の応動要件とランプレート制約の整合を関西案件で確認すべき。

よくある質問(Q&A)

具体的に何を設定するよう求められていますか?

蓄電設備の充電時・放電時における出力が0%から定格出力100%まで(または定格出力100%から出力0%まで)変化する時間を5秒以上とすることが求められています。あわせて出力変化率について、出力変化がランプ状の場合は20%/秒以下、ステップ状の場合は10%/ステップ以下とすることが示されています。詳細な波形は別紙に図示されています。

対象となる設備は何ですか?

高圧配電線に連系する蓄電設備が対象です。ただし、関西電力送配電の系統に逆潮流しない蓄電設備は対象から除かれます。

なぜ出力変化速度に制限が必要なのですか?

蓄電設備は充電時・放電時の出力を高速に変化させることができ、その特性により当該系統の電圧位相を急峻に変化させるおそれがあるためです。その場合、周辺の発電設備や蓄電設備において意図しない保護リレー動作による不要解列や、電圧変動面の影響等を与える可能性があるとされています。

逆潮流しない蓄電設備も対象になりますか?

対象外です。文書では対象設備を『高圧配電線に連系する蓄電設備(当社系統に逆潮流しない蓄電設備を除く)』としており、自家消費・ピークカット用途など逆潮流しない構成の蓄電設備は適用対象から除かれます。自社設備が逆潮流する構成かどうかを連系形態の設計段階で判定する必要があります。

需給調整市場への参加に影響はありますか?

出力0%から定格100%までの変化に5秒以上をかけるというランプレート制約は、速応性が要求される商品(一次調整力・二次調整力等)の応動性能と相反しうるため、関西エリアでの商品参加戦略とPCS制御設計のトレードオフを検討する必要があります。

いつの段階で確認すべきですか?

新規に高圧連系する蓄電設備では、連系協議とPCS仕様の確定段階で本要件を織り込む必要があります。PCS・EMSのランプレート設定を出力0%から100%まで5秒以上(ランプ状20%/秒以下・ステップ状10%/ステップ以下)に対応させたうえで協議に臨むことが実務上の前提となります。

この要請が出された背景は何ですか?

蓄電設備の系統連系申込が増加傾向にあるなかで、蓄電設備の高速な充電・放電が周辺の系統利用者(需要者・発電事業者)に電力品質上の影響を与える可能性があることが背景として示されています。

編集部の見立て(独自分析)

独自分析

  • 出力変化率の上限(ランプ状20%/秒、ステップ状10%/ステップ)は、急峻な出力変化による電圧位相の変動と周辺設備の保護リレー不要解列を抑制する地域固有の連系技術要件であり、グリッドコード・連系要件の実装事例として押さえておく価値がある。
  • 0%から100%まで5秒以上という時定数は、高速応答が収益源となる調整力(特に一次調整力・FFR領域)の応動性能と相反しうる。関西エリアでの商品参加戦略とPCS制御設計はトレードオフとして設計する必要がある。
  • 適用対象が逆潮流する高圧連系の蓄電設備に限定され、逆潮流しないものが除外される点は、連系形態(逆潮あり/なし)が技術要件の適用範囲を分ける実務上の分岐点である。用途設計の段階で判定しておきたい。

※本ブロックは一次資料の事実に基づく編集部の見立てであり、確定情報ではありません(2026年7月時点)。適用の可否・詳細は連系協議で確認してください。

この記事のまとめ

関西電力送配電は、高圧配電線に新たに連系する蓄電設備に対し、充電時・放電時の出力が0%から定格出力100%まで(またはその逆)変化する時間を5秒以上とし、出力変化率をランプ状の場合20%/秒以下、ステップ状の場合10%/ステップ以下とする設定を求めている。背景は、蓄電設備の系統連系申込が増加傾向にあるなかで、高速な充放電が当該系統の電圧位相を急峻に変化させ、周辺の発電設備・蓄電設備において意図しない保護リレー動作による不要解列や電圧変動面の影響を生じうることにある。対象は高圧配電線に連系する蓄電設備で、同社系統に逆潮流しない蓄電設備は除かれる。関西エリアで高圧連系する新規案件は、PCS・EMSのランプレート設定を本要件に適合させたうえで連系協議に臨み、あわせて需給調整市場の速応性が求められる商品への参加を想定する場合は応動要件との整合を事前に検証する必要がある。

編集体制

執筆

BESSNEWS編集部

系統用蓄電池の制度・市場・ファイナンスを一次資料に基づき解説する専門編集チーム。

監修

BESS NEWS編集長

系統用蓄電池の制度・系統運用を専門とする社内専門家。本記事の技術記述・数値を確認。

出典(一次情報)

  1. 関西電力送配電株式会社(系統連系・技術要件)
    https://www.kansai-td.co.jp/
  2. 関西電力送配電『蓄電設備の系統連系時における「出力変化速度」の設定のお願いについて(高圧連系)』/保存ファイル名:20260105_関西送配電_蓄電設備の系統連系時における「出力変化速度」の設定のお願いについて(高圧連系)[689,728B].pdf

本記事は上記一次資料に記載された内容のみに基づいています。なお本PDFは文書本文に2026年5月25日付の日付表記がありますが、ファイル名・掲出は2026年1月5日分であり、関西電力送配電の連系技術要件に関する周知として整理しています。適用の可否・詳細は連系協議でご確認ください。

安心して選ぶためのJC-STAR★1
            〜BESS関連製品53件を登録番号付きで公開〜BMS/PCS/EMS/ESS関連の★1適合ラベル取得製品(当社再照合:2026-04-17、IPA製品リスト最終更新:2026-04-15)

安心して選ぶためのJC-STAR★1
〜BESS関連製品53件を登録番号付きで公開〜BMS/PCS/EMS/ESS関連の★1適合ラベル取得製品(当社再照合:2026-04-17、IPA製品リスト最終更新:2026-04-15)

2026.04.23

技術・仕様・EMS

技術・仕様・EMS 市場・価格 設計・施工・運用 規制・許認可・安全 制度・政策・審議会

ピックアップ記事

はじめての系統用蓄電池(BESS):役割・3つの市場・安全が5分でわかる

はじめての系統用蓄電池(BESS):役割・3つの市場・安全が5分でわかる

2025.09.21

技術・仕様・EMS

その他記事一覧

はじめての系統用蓄電池(BESS) PCS・BMS・EMSが一目でわかる超入門 最初に覚える4つ:kW・kWh・Cレート・RTE 初心者投資家向け・商品別に"実務でわかる"解説
2026年版 需給調整市場(EPRX)入門 【BESS向け】
JEPX(卸電力市場)入門 スポット/時間前のしくみと系統用蓄電池(BESS)の使い方まで一気に理解 容量市場(OCCTO)とは?
BESSの参加条件と収益の見方を、図解でやさしく解説
系統用蓄電池(BESS)の系統連系ガイド【2025年版】 — 申請から受給開始まで7ステップ — 消防危第200号解説 - リチウムイオン蓄電池の新設置基準
― 箱ごとに指定数量の倍数を合算しない運用・耐火性収納箱の要点解説 ―
意外と間違える:消防危303号の要点
—『離隔距離は各消防判断』と"合算しない"の条件を3分で理解
発電事業「10MWないと事業者になれない?」を正しく理解
BESS(蓄電池)にも対応した電気事業法の解説
民家から◯mは誤解:騒音規制は"測定位置×dB"が正解
民家からの距離基準は存在しないー正しい測定位置とdB値による判断
系統用蓄電池は第一種特定工作物?
— 都市計画法の位置づけと開発許可の要点

最上部へ戻る

【2028年4月適用案】特高蓄電池、発注前にここを確認!PCS選びに関わる2つの変更点〜事故時の動作を左右する「FRT要件」、何が変わる?〜

【2028年4月適用案】特高蓄電池、発注前にここを確認!PCS選びに関わる2つの変更点
〜事故時の動作を左右する「FRT要件」、何が変わる?〜

電力広域的運営推進機関、通称OCCTOは、2026年8月21日の第22回グリッドコード検討会で、特別高圧に連系する設備の「FRT要件見直し」を審議しました。今回の主な変更点は、「周波数変化率を300ms以上の時間幅で判定すること」と、「一定の電圧・位相変動でもPCSを解列させないこと」の2つです。

2026.09.01

技術・仕様・EMS

2MWが分かれ目!特高BESSに「1秒以内に動き出す」新要件案〜2028年4月、LFC・EDC・LFSMで何が変わる?〜

2MWが分かれ目!特高BESSに「1秒以内に動き出す」新要件案
〜2028年4月、LFC・EDC・LFSMで何が変わる?〜

電力広域的運営推進機関(OCCTO)の第22回グリッドコード検討会で、一定規模以上の蓄電池にLFC・EDC・LFSMという周波数調整機能を求める案が示されました。原則として対象になるのは、特別高圧で連系する定格出力2MW以上の蓄電池のうち、放電した電気が系統へ逆潮流する設備です。

2026.08.27

技術・仕様・EMS

蓄電池のフリッカ対策で一次調整力に周波数計測要件 ― PCSの移動平均計測時間幅は初期値0.1秒、既設は1年の経過措置 サムネイル

蓄電池のフリッカ対策で一次調整力に周波数計測要件 ― PCSの移動平均計測時間幅は初期値0.1秒、既設は1年の経過措置

OCCTOは第62回需給調整市場検討小委員会の資料3で、蓄電池起因の電圧フリッカへの対応案を示した。一次調整力の要件にPCSの周波数計測仕様を新設し、移動平均計測時間幅は初期値0.1秒とする。既設リソースには要件化から1年間の経過措置を置く。

2026.07.31

技術・仕様・EMS

安心して選ぶためのJC-STAR★1

安心して選ぶためのJC-STAR★1
〜BESS関連製品53件を登録番号付きで公開〜
BMS/PCS/EMS/ESS関連の★1適合ラベル取得製品(当社再照合:2026-04-17、IPA製品リスト最終更新:2026-04-15)

本資料は、当社整理のBESS関連53件を、企業名・製品名・登録番号で確認できるようにまとめた文書です。

2026.04.23

技術・仕様・EMS

系統連系規程JEAC9701-2024の2026年追補版(その1) ― 蓄電設備の出力変化速度・充電時力率の要件を新設 サムネイル

系統連系規程JEAC9701-2024の2026年追補版(その1) ― 蓄電設備の出力変化速度・充電時力率の要件を新設

日本電気技術規格委員会(JESC)は令和8年2月17日の第131回委員会で、系統連系規程JEAC9701-2024(JESC E0019(2024))の一部改定3案件を全員賛成で承認した。2026年追補版(その1)の中核は、大容量の蓄電設備が急峻に充放電することで電圧位相が急変し、他の発電等設備の単独運転検出機能が不要動作する懸念に対応する「出力変化速度」要件と、充電時の運転力率(系統側からみて進み)要件の新設である。配電系統に連系する系統用蓄電池の連系協議・設計の前提が直接変わる。

2026.02.17

技術・仕様・EMS

東京電力PG『系統連系技術要件【託送供給等約款別冊】』2026年4月1日実施版 ― 蓄電池を発電設備等とする連系の技術要件 サムネイル

東京電力PG『系統連系技術要件【託送供給等約款別冊】』2026年4月1日実施版 ― 蓄電池を発電設備等とする連系の技術要件

東京電力パワーグリッドの託送供給等約款別冊『系統連系技術要件』の令和8年4月1日実施版。総則で「発電設備および蓄電池」を発電設備等と定義し、低圧・高圧・特別高圧それぞれに電気方式・運転可能周波数・力率・不要解列防止・電圧変動対策・出力変動対策・サイバーセキュリティ対策等を規定する、BESS連系の技術基準そのものである。

2026.02.13

技術・仕様・EMS

グリッドコード改定 ― 蓄電池の充電側力率設定を要件化、JC-STAR★1は2027年4月から系統連系の必須要件に サムネイル

グリッドコード改定 ― 蓄電池の充電側力率設定を要件化、JC-STAR★1は2027年4月から系統連系の必須要件に

資源エネルギー庁は2026年2月9日の第7回 次世代電力系統ワーキンググループで、グリッドコード(新規連系電源が遵守すべき技術要件)の検討状況を報告した。フェーズ2'として高低圧の蓄電池を対象とした電圧変動対策(充電側力率設定)の要件化が決定。さらに分散型電源のサイバーセキュリティ対策として、太陽光・蓄電池にJC-STAR★1取得製品の使用を2027年4月(低圧50kW未満は経過措置で2027年10月)から系統連系の必須要件とする。

2026.02.09

技術・仕様・EMS

高圧連系の蓄電設備に出力変化速度5秒以上 ― 関西電力送配電が求めるランプ20%/秒以下・ステップ10%/ステップ以下 サムネイル

高圧連系の蓄電設備に出力変化速度5秒以上 ― 関西電力送配電が求めるランプ20%/秒以下・ステップ10%/ステップ以下

関西電力送配電は、高圧配電線に新たに蓄電設備を連系するお客さま向けに、充放電時の出力変化速度の設定を求める文書を示した。充電時・放電時の出力が0%から定格出力100%まで変化する時間を5秒以上とし、出力変化率はランプ状で20%/秒以下、ステップ状で10%/ステップ以下とする内容である。同社系統に逆潮流しない蓄電設備は対象外とされる。PCS・EMSのランプレート設定に直結する、地域固有の連系技術要件である。

2026.01.05

技術・仕様・EMS

民家から◯mは誤解:騒音規制は測定位置×dBが正解

民家から◯mは誤解:騒音規制は"測定位置×dB"が正解
民家からの距離基準は存在しないー正しい測定位置とdB値による判断

騒音規制は「dB値と測定位置」が基準であり、民家からの距離ではなく区域区分と時間帯別の基準値で判断します。

2025.10.20

技術・仕様・EMS

最初に覚える4つ:kW・kWh・Cレート・RTE

最初に覚える4つ:kW・kWh・Cレート・RTE

「蛇口とタンク」のたとえで学ぶ、バッテリー・蓄電システムの基本

2025.09.21

技術・仕様・EMS

PCS・BMS・EMSが一目でわかる超入門

PCS・BMS・EMSが一目でわかる超入門

~はじめてのBESS:安全・連系・最適化のポイント~

2025.09.21

技術・仕様・EMS

はじめての系統用蓄電池(BESS):役割・3つの市場・安全が5分でわかる

はじめての系統用蓄電池(BESS):役割・3つの市場・安全が5分でわかる

余った電気は貯め、足りない時は戻す——系統を安定させる大規模電池の基礎を5分で解説します。

2025.09.21

技術・仕様・EMS

脱炭素社会のキーテクノロジーである「系統用蓄電池(BESS)」のビジネスに特化した専門情報メディアです。

再生可能エネルギーの導入が加速する一方、その制度や技術は複雑で、変化のスピードも速まっています。
当メディアでは、系統用蓄電池の基礎知識はもちろん、FIT・FIP制度それぞれに対応した併設モデルの解説、需給調整市場や容量市場といったビジネスの現場、さらには関連法規や実務上の注意点まで、専門的かつ分かりやすく解説します。

これから事業を始める方の最初の羅針盤として、そして既に事業に取り組む方の情報収集の拠点として、皆様のビジネスを力強く後押しする情報をお届けしてまいります。